外でも効率よく作業したいので、モバイルディスプレイが欠かせないマクリン（ @Maku_ring）です。
とはいえ、モバイルディスプレイを持ち運ぶのもかさばるので、一台のノートPCでその機能を補えるなら重宝します。
ただ、セカンドディスプレイ搭載のノートPCは大きく重く、キーボードも狭いものが多く、実用性がおざなりになりがちなのもまた事実。
ASUSより登場した、世界最薄・最軽量の2画面搭載モバイルノートPC「ZenBook Duo 14 UX482」は、これらの課題に取り組んだ意欲作に仕上がっています。
前モデルから3mm以上薄くなった16.9mmのスリムボディと最大11時間のバッテリー駆動で、外出先での携帯性と生産性が高められています。
ScreenPad Plusと名付けられたセカンドディスプレイは、開いたときに傾斜がつくようになり、視認性も向上しています。
第11世代Core i7搭載にGeForce MX450グラフィックス（一部モデルはCore i5 / Iris Xe Graphics）、最大1TBのPCIeベースSSD、Wi-Fi6に対応するなど、スペックも充実しています。
そんなわけで本記事は「【ASUS ZenBook Duo 14 UX482レビュー】世界最薄・最軽量の2画面搭載14インチノートPC」について書いていきます。
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Makurin
いや、俺なんてそんな、どこにでもいるただのマクリンですよ。当サイトでは、さまざまなガジェット・家電をレビューしています。「Yahoo! JAPANクリエイターズプログラム」のモノ/ガジェットクリエイターとしても活動し、22年4月には書籍「マクサン式Webライティング実践スキル大全」を出版。株式会社makuri・合同会社レイテラス代表取締役。プロフィール詳細／レビューガイドライン・理念
ZenBook Duo 14 UX482のスペック
ASUSの「ZenBook Duo 14 UX482」は、14型のセカンドディスプレイ搭載ノートPCです。
本体のスペックは以下のとおり。
モバイルは左スライドで全表示
| 製品名 | ASUS「ZenBook Duo 14 UX482」 |
| CPU | Intel Core i5-1135G7（1.5GHz）/ Intel Core i7-1165G7（1.5GHz） |
| GPU | Iris Xe Graphics / GeForce MX450 |
| 液晶 | 14インチ |
| 解像度 | メイン：フルHD（1920 x 1080）/ セカンド：フルHD（1920 x 515） |
| メモリ | 16GB |
| ストレージ | 512GB / 1TB（PCIe SSD） |
| 生体認証 | 顔認証 |
| 端子 | USB-C x 2（Thunderbolt 4）/ USB-A x 1（USB3.2）/ HDMI x 1 / microSDカードリーダー |
| バッテリー | 約11時間 |
| 質量 | 約1.6kg |
ZenBook Duo 14 UX482は最新のWi-Fi規格「Wi-Fi6」に対応し、Wi-Fi6対応のルーターと組み合わせることで、超高速のインターネット環境を体感できます。
- 最大速度（理論値）：6.9Gbps
- 周波数帯：5.0GHz
- MU-MIMO：最大4ユーザー
- 最大速度（理論値）：9.6Gbps
- 周波数帯：2.4GHz/5.0GHz
- MU-MIMO：最大8ユーザー
外観
筐体は高品質のアルミニウムの削り出しで、アシンメトリーに細かい線状模様の入ったスピン加工がアクセントとなっています。
カラーはセレスティアルブルーで、確かな存在感を示しつつ、大人びて落ち着いたブルーです。
ヒンジ部は147°まで開く仕様となっています。
液晶を開くとキーボードが浮き上がるエルゴリフトヒンジで、タイピングしやすい傾斜が作れます。
さらに、セカンドスクリーン側が7°に上がる設計となっており、視認性がアップするだけでなく、サーマルベントが大きくなり、熱排気効率の向上に貢献しています。
サイズ・重量
ZenBook Duo 14 UX482のサイズは324 x 222mmで、前モデルが359mmだったことを踏まえると、約10%の小型化に成功しています。
セカンドディスプレイ搭載というハンディにも関わらず、厚みは16.9mmにまで抑え、こちらも前モデルが20.1mmだったので、実に3mm以上のスリム化を実現しています。
重量は約1.6kgであり、モバイルノートPC + モバイルディスプレイと考えると致し方ないところか。
ACアダプターは約212gであり、充電ポートがthunderbolt 4対応USB-Cなので、他メーカーの60W以上のPD対応充電器を使うことができます。
充電器あるいはケーブルの出力が不足していると、「低速の充電ケーブル」というポップアップで表示されますので注意ください。
ディスプレイ・スピーカー
ディスプレイは1920 x 1080ドットのフルHDかつタッチ対応で、高い表現力できれいに表示できます。
色域は100% sRGBでPANTONE認証も取得しており、色彩の精度も申し分ありません。
マクリン上枠には92万画素の赤外線（IR）カメラが付いています。
harman kardonと共同開発したスピーカーを搭載しています。
左右の底面に2機搭載するデュアルスピーカーで低音部分に厚みがあり、音質は平均をやや上回る程度でした。
セカンドディスプレイ
ZenBook Duo 14 UX482最大の特徴ともいえるのが、ScreenPad Plusと呼ばれるセカンドディスプレイを搭載していることです。
こちらの解像度もフルHDであり、100% sRGB・PANTONE認証という点も変わりませんので、色彩面は文句なし。
ScreenPad Plusのコントロールセンターは、アイコンがスマホライクで使いやすく、最小化もできるので画面を邪魔することなく使えます。
- 明るさ スライドバー操作で変更可能
- アプリナビゲーター 両画面で実行中のアプリをリストアップ
- Link to MyASUS ScreenPad Plusとスマホをペアリング
- キーボードロック キーボードのon / off
- Back to Desktop ScreenPad Plusのデスクトップを表示
- タスクスワップ メイン画面とScreenPad Plusを総入れ替え
- タッチパッドモード タッチパッドとして使える
- タスクグループ 4つのアプリをまとめて起動可能
- ランチャー 起動している全アプリを表示
- Settings
ScreenPad Plusは多彩な機能を搭載しているので、その中でも代表的なものをいくつか紹介します。
まず、指3本でタップするとタッチパッドモードに瞬時に切り替えられ、セカンドディスプレイ全体をタッチパッドとして使うこともできます。
また、各タブをドラッグする（掴む）とアクションメニューが表示され、メインとScreenPad Plusでアプリを簡単に移動できるアプリスイッチャーと、全画面閲覧できるビューマックスから選べます。
マクリンタスクグループは、予め設定した4つのアプリがまとめて起動可能というもので、仕事向けにPower Point・Excel・メール・ブラウザを立ち上げるなどの使い方が可能です。
さらにオーガナイザー機能も搭載し、ウィンドウをScreenPad Plusに最大3ブロックに分けて分割することができます。
キーパッドの上に付いているタスクスワップボタン（右から3番目のホットキー）を押すと、メインとScreenPad Plusのアプリを瞬時に交換できます。
セカンドディスプレイは、なにかしながらYouTubeを観たり、メールを表示したり、ながら作業したい人にとってはかなり便利。
本記事で紹介した機能と合わせ、2画面の使い方はかなり実用的になっていると感じました。
キーボード
ZenBook Duo 14 UX482のキーボードは、ScreenPad Plus搭載の影響で下部に位置しているものの、打ちにくさは感じませんでした。
ただ、パームレストに手のひらを置いてタイプしたい人だと、最初はちょっと慣れないかもしれません。
キーピッチはやや短め、キーストロークは平均レベルです。
バックライトも搭載し、暗所での作業にも配慮されています。
テンキー機能付き（NumberPad）のタッチパッドは約5.5cmと小さいものの、右側に配置している関係で意外と使いやすいです。
インターフェース
ZenBook Duo 14 UX482のインターフェースは多くないものの、強力な布陣となっています。
右側面には左からmicroSDカードリーダー、オーディオコンボジャック、USB-A（USB3.2）があります。
左側面はHDMIとUSB-C x 2（Thunderbolt 4）があります。
こちらのUSB-CがThunderbolt4対応なのは大きなポイント。
本体充電だけでなく、4K映像出力や最大40Gbpsの高速データ転送をカバーし、まさにオールマイティなUSB規格となっています。
マクリンZenBook Duo 14 UX482のSSD・CPU・GPU性能
ZenBook Duo 14 UX482のストレージはHDDでなく、読み書き速度にすぐれるPCIeベースのSSDを採用しています。
- HDD（Hard Disk Drive） ディスク型の記録デバイス
- SSD（Solid State Drive） フラッシュメモリ（USBメモリの中身）の大型版
ベンチマークソフト「Crystal Disk Mark」にて、読み込み/書き込み速度を測定したところ、それなりの速さでした。
CPUには第11世代Coreプロセッサ（Core i5-1135G7 / i7-1165G7）を搭載しています。
CPU性能を測る「CINEBENCH R20」で2,000近くあり、第10世代Intel Core i7より30%近く高い値を示していました。
GPUには「GeForce MX450」を内蔵し、通常のノートPCより動画編集やゲームを軽快にこなせます。
GPU性能を測る「3DMARK Fire Strike」では、Iris Xe GraphicsやRadeon Graphicsを上回る描画性能でした。
参考のため、ゲームのベンチマークスコアを測ってみました。
軽いゲームの「ドラゴンクエストX」では、最高品質・標準品質ともに「すごく快適」という評価でした。
中程度の「ファイナルファンタジー14 漆黒のヴィランズ」は高品質で「とても快適」、標準品質で「非常に快適」でした。
重い部類の「ファイナルファンタジー15」ではさすがに難しかったです。
ZenBook Duo 14 UX482はモバイルノートに迫るサイズ・重量に抑えつつ、機能性の高いScreenPad Plusを搭載し、ユニーク性と実用性を高めた傑作ノートに仕上がっています。
ZenBook Duo 14 UX482レビューまとめ
本記事は「【ASUS ZenBook Duo 14 UX482レビュー】世界最薄・最軽量の2画面搭載14インチノートPC」について書きました。
ZenBook Duo 14 UX482は、モバイルノートの機動性とモバイルディスプレイの作業性を一台にギュッと凝縮したノートPCです。
第11世代Core i7とMX450グラフィックス、最大1TBのPCIeベースSSDを搭載し、パフォーマンスもすぐれています。
どうも、マクリン（ @Maku_ring）でした。
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