enひかりのお世話になりマクリン( @Maku_ring)です。
月額料金最安級の光回線「enひかり」ですが、そのまま使う場合は速度が遅くて使い物にならない可能性があります。
そこで利用を検討したいのが、enひかりが用意するv6プラスオプションです。
v6プラスオプションを利用することで、enひかりの通信速度が激的に向上し、快適な通信速度でインターネットが使えるようになります。
そこで本記事では、enひかりのv6オプションの特徴と利用方法、ユーザーの生の声を紹介していきます。
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enひかりのv6プラス(IPv6 IPoE + IPv4 over IPv6)とは?
enひかりのv6プラスとは、インターネットの接続方式における「IPv6 IPoE + IPv4 over IPv6」を利用するためのオプションサービスです。
月額198円(税込)のv6プラスオプションを付与することで、回線が混雑する時間帯でも快適な速度でインターネットが使えます。
昨今では、大容量データ通信を扱うオンライン会議も増え、動画サイトの閲覧やオンラインゲームといったコンテンツも数多く登場しています。
「IPv6」と「IPv4」の違いはなに?
今ではさまざまなモノがインターネットにつながるようになりましたが、それぞれにIPアドレスが付与されています。
IPアドレスとは「データを送受信する際に用いられるインターネット上の住所」を指します。
IPv4とは
「IPv4(アイピーバージョン4)」は、32ビットのデータでIPアドレスを割り振る通信規約のことです。
これまでのIPアドレスは、IPv4によって割り振られ、2の32乗個=約43億個までのIPアドレスを生み出すことができます。
しかし、多くのデバイスがインターネットにつながるようになったため、IPv4で割り振れるIPアドレスが枯渇するという問題が発生しています。
そこで登場したのがIPv6なのです。
IPv6とは
IPv4に代わる新しい通信規約として登場した「IPv6(アイピーバージョン6)」では、128ビットのデータでIPアドレスを割り振ります。
これにより、2の128乗個=約340澗個という、とてつもない数のIPアドレスを管理できるようになりました。
これは事実上ほぼ無限に近い数であるため、IPアドレスの枯渇問題を解消する直接的な要因となっています。
インターネットの混雑を回避する「IPoE方式」
インターネットへの接続には、IPアドレスのほかに「IPoE」や「PPPoE」といった接続規約も関わってきます。
それぞれの違いについて簡単にご紹介していきます。
PPPoEとは
これまでのインターネット接続で主流となっていた接続規約が「PPPoE」です。
トンネル方式と呼ばれるPPPoE(Point to Point Protocol over Ethernet)は、電話回線を併用してインターネットへ接続しています。
その際、プロバイダから発行されるIDとパスワードの入力と承認という手間(=回線内混雑の原因)が発生し、結果的に通信速度が遅くなりやすいという欠点があります。
IPoEとは
一方「IPoE」では、インターネットへの接続を行う際にプロバイダから発行されるIDやパスワードが不要という特徴があります。
IPoE(IP over Ethernet)はネイティブ方式とも呼ばれ、イーサネットと直接つないでIP通信を行います。
つまり、入力と承認の手間を省くことができるため、PPPoEに比べてインターネットの通信速度が速くなるのです。
ちなみに、IPv4はPPPoEでしか接続ができませんが、IPv6はPPPoEとIPoEの両方でインターネットへの接続ができるという違いがあります。
enひかりでIPv6 IPoEを使うには「v6プラス(IPv6 IPoE + IPv4 over IPv6)」が必須
これまでの内容を踏まえると、IPv6 IPoE方式が使えれば、インターネットの通信速度は速くなることが期待できます。
しかし、IPv6 IPoE方式を使うためには、パソコンやスマホ、Wi-Fiルーターが対応していることはもちろん、WebサイトもIPv6に対応していなければなりません。
IPv6に対応していなかった場合、IPv4へ自動的に切り替わってしまうことから、速度の改善は見込めません。
そこで登場したのが「IPv6 IPoE + IPv4 over IPv6」という技術です。
別名「カプセル化」と呼ばれ、IPv6によって作られた「箱」の中にIPv4のデータを入れて通信を行うことで、IPv4のデータであってもIPoE方式で通信が可能となります。
つまり、WebサイトがIPv4にしか対応していなかったとしても、IPoE方式による高速通信ができるということです。
多くのサービスでは、この技術を「v6プラス」などのオプションとして提供しています。
enひかりのもう一つのIPv6接続「transix」とは?
enひかりには、v6プラス以外とは別に「transix」と呼ばれる接続方法があります。
transixは、v6プラスと同様に「IPv6 IPoE + IPv4 over IPv6」での接続をするためのオプションです。
v6プラスとtransixの違い
enひかりで提供されているv6プラスとtransixは、どちらも「IPv6 IPoE + IPv4 over IPv6」での接続ができるようになるオプションです。
両者には開発元や対応ルーターの種類などの細かな違いがあるものの、インターネットを使う上で特に重要なのが「ポート開放」です。
transixでは使用するルーターにIPv4アドレスを付与できないため、オンラインゲームや自宅とのVPN通信を行う際に必須のポート開放ができません。
また、固定IPアドレスを付与できる「enひかり固定IPサービス」や「enひかりv6プラス」との併用もできないです。
enひかりでv6プラスを使うにはv6プラス対応ルーターが必須
enひかりのv6プラスを利用するためには、下記のv6プラス対応ルーターを用意する必要があります。
メーカー | 機種名 |
NTT東日本/西日本社製 | RT-S300シリーズ PR-S300シリーズ RV-S340シリーズ PR-400シリーズ RT-400シリーズ RV-440シリーズ PR-500シリーズ RT-500シリーズ RS-500シリーズ(NTT東日本のみ) PR-600シリーズ RX-600シリーズ XG-100シリーズ |
バッファロー社製 | WTR-M2133HP WTR-M2133HS WTR-M2133HS/E2S WRM-D2133HP WRM-D2133HS WRM-D2133HS/W1S WXR-2533DHP2(Ver 1.45以降) WXR-2533DHP WXR-1900DHP3(Ver 2.55以降) WXR-1900DHP2(Ver 2.53以降) WXR-1900DHP(Ver 2.43以降) WXR-1901DHP3(Ver 2.55以降) WXR-1750DHP(Ver 2.52以降) WXR-1750DHP2(Ver 2.52以降) WXR-1751DHP2(Ver 2.52以降) WXR-5700AX7Sシリーズ WXR-5950AX12シリーズ(Ver 3.04以降) WSR-2533DHP3シリーズ WSR-2533DHP2シリーズ(Ver 1.11以降) WSR-2533DHPL2シリーズ WSR-1166DHP4シリーズ WSR-1166DHPLシリーズ WSR-1166DHPL2シリーズ WSR-1800AX4シリーズ WSR-5400AX6シリーズ |
アイ・オー・データ社製 | WN-AX1167GR(Ver 3.20以降) WN-AX1167GR/V6(Ver 3.20以降) WN-AX1167GR2 WN-AX2033GR WN-AX2033GR2 WN-DX1167R WN-SX300FR WN-SX300GR |
NECプラットフォームズ社製 | Aterm WG2600HP3 Aterm WG2600HP4 Aterm WG2600HS Aterm WG2600HS2 Aterm WG1900HP2 Aterm WG1800HP4 Aterm WG1200HP3 Aterm WG1200HP4 Aterm WG1200HS3 Aterm WG1200HS4 Aterm WX3000HP Aterm WX6000HP Aterm WX(AX)1800HP |
エレコム社製 | WRC-1750GSV WRC-1750GST2 WRC-1167GST2 WRC-1167GS2H-B WRC-1900GST2 WRC-2533GST2 WRC-2533GS2-B WRC-2533GS2-W WRC-1167GS2-B WRC-X3000GS WMC-DLGST2-W WMC-M1267GST2-W WMC-2HC-W WMC-C2533GST-W |
ティーピーリンクジャパン社製 | Archer A10(Ver 190624以降) Archer A2600(Ver 190624以降) |
センチュリー・システムズ社製 | FutureNet NXR-G240 FutureNet NXR-G240/L FutureNet NXR-G240/L-CA FutureNet NXR-G260 FutureNet NXR-G260/L FutureNet NXR-530 FutureNet NXR-650 |
ヤマハ社製 | RTX830 RTX1210 NVR510 NVR700W |
enひかりv6プラスの利用方法
enひかりでv6プラスを利用するためには申し込みが必要です。
これからenひかりに申し込む人、すでに利用中の人に分けて申し込み方法をご紹介します。
これからenひかりに申し込む人
これからenひかりに申し込む場合は、申し込みページの「enひかり付加サービス」で「enひかりv6プラス」にチェックを入れて申し込みましょう。
後からでもv6プラスを付与することはできますが、対応ルーター大特価キャンペーンを利用する場合には有効期限があるのでご注意ください。
- 2022年9月30日までに「enひかり」「v6プラス」に申し込むこと
- 2022年11月30日までにenひかりが開通すること
すでにenひかりに申し込んでいる人
enひかりをすでに利用しており、これから「v6プラス」に申し込む人は、カスタマーセンターに電話をして申し込む必要があります。
- 電話番号:03-5534-9997
- 受付時間:年中無休10時〜19時(最終受付18時30分)
カスタマーセンターに電話した後は、オペレーターの指示に従って手続きを進めてください。
enひかりv6プラスの評判・口コミ
Twitterから拾ったenひかりv6プラスの評判や口コミを紹介します。
enひかり IPv6接続 IPoE(v6プラス)の測定結果
Ping値: 13.43ms
下り速度: 437.9Mbps(非常に速い)
上り速度: 300.86Mbps(非常に速い)https://t.co/93jU7RU80Z #みんなのネット回線速度— まよえる羊 (@gky0429) March 4, 2021
enひかり IPv6接続 IPoE(v6プラス)の測定結果
Ping値: 8.59ms
下り速度: 727.58Mbps(超速い)
上り速度: 275.82Mbps(非常に速い)https://t.co/hEPvg5oN9v #みんなのネット回線速度— 線維筋痛症って知ってます? (@yudetarou304) February 22, 2021
enひかり IPv6接続 IPoE(v6プラス)の測定結果
Ping値: 17.0ms
下り速度: 340.7Mbps(非常に速い)
上り速度: 266.69Mbps(非常に速い)https://t.co/qIvpC9jIEg #みんなのネット回線速度
有線。いや~、実に良い。快適そのものだね。無線でも上り下りどっちも200Mbps出るし、素晴らしいな。— 霜月とおる (@shimotsuki_toru) January 17, 2022
このように速度面でかなり好評を得ています。
なお、我が家のenひかりv6プラスでも下り600Mbps以上を記録していました。
月額198円(税込)のオプション料金が必要なものの、それでも一般的な光回線よりトータルの通信費は大幅に節約可能です。
enひかりを利用する際には、v6プラスにも必ず申し込むようにしましょう。
enひかりのv6プラスまとめ
本記事では「enひかりの『v6プラス』で速度が遅いって本当? 原理とユーザーの実際の声を徹底紹介!」についてまとめました。
enひかりのv6プラスに申し込むと、他社よりも圧倒的な安さでありつつ、快適な通信速度のインターネットが利用可能となります。
enひかりを利用する上で必須ともいえるオプションなので、申し込みの際にはv6プラス込みでぜひ検討ください。
どうも、マクリン( @Maku_ring)でした。