どうも、ジョギングには完全防水イヤホンを使いたいマクリン( @Maku_ring)です。
生活防水に対応したワイヤレスイヤホンは数多くあれど、完全防塵・完全防水にまで対応するものはごく僅か。
しかし、トレーニングに使うイヤホンは汗の付着が気になるので、気軽に水洗いできる完全防水のものが欲しいですし、なにより音質にもこだわりたいところ。
そんな悩みに応えるイヤホンが、台湾初のオーディオブランドXROUNDより登場しました。
IP67(完全防塵・完全防水)に対応する、同社初のノイキャン搭載完全ワイヤレスイヤホン「XROUND FORGE NC」です。
XROUNDはサウンドをこよなく愛する音響マニアが立ち上げたブランドで、FORGE NCにはそのこだわりが随所に見られます。
安定した装着感と生演奏のような独特の臨場感あるサウンドが持ち味で、完全防水でもあるためトレーニング中に使いやすいイヤホンです。
また、微調整できる外音取り込みやマルチポイントなど、機能性もすぐれています。
そこで本記事では「XROUND FORGE NCをレビュー!生演奏のような臨場感あるサウンドを堪能できるトレーニング用ANC搭載完全ワイヤレスイヤホン」について書きます。
- 完全防塵・完全防水(IP67)
- 安定した装着感
- aptX Adaptive対応
- マルチポイント搭載
- 生演奏のような臨場感あるサウンド
- 外音取り込みのデフォルトがイマイチ
タップできるもくじ
XROUND FORGE NCの概要
「XROUND FORGE NC」は防水・防塵仕様(IP67)の完全ワイヤレスイヤホンです。
製品名 | XROUND FORGE NC |
---|---|
防水・防塵規格 | IP67 |
接続方式 | Bluetooth 5.2 |
対応コーデック | SBC / AAC / aptX /aptX Adaptive |
重量 | イヤホン約11g / ケース込み約54g |
バッテリー(ANCオン) | イヤホン:最大9時間 / ケース込み:最大32時間 |
ドライバー | 7mm複合チタンコートドライバー |
充電方式 | USB-C / ワイヤレス |
装着センサー | |
ANC | |
外音取り込み | |
マルチポイント | |
価格 | 14,000円 |
IP67とは「6等級の防塵性能(完全耐塵)と7等級の防水性能(完全防水)をもつ」ことを指します。

イヤホン本体は、漆黒の筐体にキラリと光を反射するゴールドのロゴが目を引く、丸みを帯びた柔らかいフォルム。
ピョンと飛び出たフックが耳に当たって支えることで、スポーツ中でもイヤホンが落ちづらい設計となっています。
装着センサーを搭載し、耳からの脱着にともなって、自動で音楽再生・停止します。
重量はイヤホン単体で約11g、ケースふくめ約54gと、標準的な重さです。
鎮座した姿が美しいジュエリーケース形状で、天面のXRロゴがマットブラックのボディにアクセントをくわえています。
ラインナップは、FORGE NCがホワイトゴールドとブラックゴールドの2色、同時発売されるFORGEがブラックのみとなっています。
ケースの大きさは約30 x 70 x 40mmと、持ち運びに不自由しない手のひらサイズ。
付属品はイヤホン本体とUSB-C to Aケーブルに加え、コンフォートイヤーピース4つ(S/M/L/XL)、低音強化イヤーピース3つ(S/M/L)、そしてイヤーフック4つ(Null/S/M/L)です。
XROUND FORGEとのスペック比較
同時発売される「FORGE」との比較は以下のとおりです。
左スライドで全表示
製品名 | FORGE NC | FORGE |
---|---|---|
防水規格 | IP67 | IP67 |
接続方式 | Bluetooth 5.2 | Bluetooth 5.2 |
対応コーデック | SBC / AAC / aptX / aptX Adaptive | SBC / AAC / aptX |
重量 | イヤホン約11g / ケース込み約54g | イヤホン約11g / ケース込み約54g |
バッテリー(イヤホン / ケース込み) | 最大9時間 / 最大32時間(ANCオン) | 最大10時間 / 最大35時間 |
ドライバー | 7mm複合チタンコートドライバー | 7mm複合チタンコートドライバー |
充電方式 | USB-C / ワイヤレス充電 | USB-C |
装着センサー | ||
ANC | ||
外音取り込み | ||
マルチポイント | 記載なし | |
価格 | 14,000円 | 9,980円 |
基本的なスペックは同等ですが、FORGE NCが勝る点は以下のとおりです。
- ANC搭載
- aptX Adaptive対応
- ワイヤレス充電対応
トレーニング用と割り切るのであれば、よりリーズナブルなFORGEで充分かもしれません。
一方aptX Adaptive対応のスマホを持っている方やANCが欲しい方は、FORGE NCを選ぶのがいいでしょう。
XROUND FORGE NCのレビュー
ここからはXROUND FORGE NCの特徴を紹介していきます。
イヤホン単体で最大9時間のロングバッテリー
バッテリー性能は、ANCオン時でもイヤホン単体で最大9時間、ケースふくめ最大32時間と、かなりのロングバッテリーに仕上がっています。

ケース背面には、汎用性の高いUSB type-Cの充電ポートを搭載。

サウンドにこだわった専用アプリ
専用アプリ「MyTune」は以下の機能がそろい、XROUNDのサウンドへの強いこだわりが見られます。
- イコライザー調整
- TailorID 聴覚テスト
- カウントダウンタイマー
- タッチ操作カスタマイズ
- 外音コントロール
ダッシュボード画面はシンプルで、ここを起点に各機能にワンタップでアクセス可能です。
イコライザー調整には、6種類のプリセットと2つのカスタマイズ枠が用意されています。
カスタマイズ枠には、7種類の音域を自在に調整した好みのイコライザーを保存できます。
とはいえ、自分でイコライザーを調整するのは面倒だったり、そもそも自分に合った音質がよく分からなかったりするもの。
そんな悩みを解決してくれるのが、自動でイコライザー調整をしてくれる「TailorID」機能です。
なんと低音から高音までの聞こえ方をテストし、自分に合った音質をフルカスタマイズしてくれます。

他に珍しい機能として、トレーニング時に嬉しい「カウントダウンタイマー」もそなえています。
設定した時間が経つと知らせてくれる、筋トレの合間の休憩やジョギングの時間測定が捗る機能。
イヤホンタップでも操作可能で、スマホを触らずトレーニングに集中することができます。
タッチ操作のカスタマイズでは、左右それぞれの耳に対して「2回タップ」「3回タップ」「2秒ロングタッチ」と、計6種類の操作を割り当てられます。
カスタマイズできる操作は豊富で、「再生/停止」や「音量調整」だけでなく「ノイキャン/外音取り込み切り替え」や「カウントダウンタイマー」も用意。
一方で誤操作を避けるためか、1回タップには操作が割り当てられていません。
外音コントロールでは、0〜20までの数値で「外音取り込み」と「ノイキャン」の強度調整が可能。
0~18が外音取り込みで、19と20がノイズキャンセリングとなっています。
さらに外音取り込みは、0〜18の強度調整だけでなく、「バランス」「トーク」「トレーニング」と3種類のモードも用意。
アプリの使用感で気になったのは、外音取り込みは0~18の強度調整や3つのモード切り替えなど機能が豊富な一方、ANCはかなりシンプルであること。
僕としてはANCの方が利用シーンが多いため、逆の方がうれしかったなというのが正直な感想です。
外音取り込みからANCへは、右イヤホンを2秒間押すことで「Noise Cancelling」のアナウンスが流れて切り替えられます。
また、FORGE NCはマルチポイント対応であり、2つの機器に同時接続することが可能です。
Bluetooth設定をデバイス側でいちいち切り替えることなく、音声が流れた側のデバイスに自動で切り替わるので使い勝手は抜群。
充分なANCと微調整可能な外音取り込み
FORGE NCはイヤホン自体の遮音性と相まって、周囲の騒音低減を実感できるANC性能に仕上がっています。
体感としては、イヤホン装着 + ANCオンで10の音を4〜5にまで抑えてくれる感じ。
オフィスで使えば空調音は聞こえなくなり、周囲の話し声もスッと遠くなります。
車のロードノイズや電車のガタンゴトン音といった、移動中に気になる低音域への効果も充分感じられるレベルです。
「ノイズキャンセリング」と「外音取り込み」の2種類のモードのみで「オフ」を選択できないものの、強度を19に設定することでオフに近い状態を実現できます。
外音取り込みはデフォルトで「バランス」「トーク」「トレーニング」の3種類用意されているものの、これらは外音調整が苦手なユーザー向けの設定です。
特に「バランス」と「トーク」では、高音域のつんざくような音が強調され、耳に負担がややかかりました。
どのモードでも「サーッ」というノイズのも気になる点です。
したがって外音取り込みは、モード選択より強度調整するのがおすすめで、10〜15辺りだと取り込みがマイルドでおすすめ。
外音取り込みが微調整できるイヤホンはめずらしく、なかなか面白い機能だと感じました。
生演奏のような臨場感を楽しめるサウンド
FORGE NCはイヤーチップが耳穴にすっぽりハマることで、トレーニング中でも落ちづらい安定した装着感となっています。
イヤホン筐体が支えるというより、イヤーチップが耳穴に強く当たることで高い安定感を実現。
耳穴に少し圧迫感を感じますが、トレーニング中に落ちないことを第一優先なのでそこはご愛嬌かなと。
イヤホン表面はタッチセンサーとなっており、デフォルトでは以下の操作が割り当てられています。
操作 | L | R |
---|---|---|
再生 / 停止 | ― | 2タップ |
音声アシスタント | ― | 3タップ |
音量を上げる | 2タップ | ― |
音量を下げる | 3タップ | ― |
ANC / 外音取り込み | ― | 2秒長押し |
トレーニングタイマー起動 / 一時停止 | 2秒長押し | ― |
受話 | 着信中に2タップ | 着信中に2タップ |
着信拒否 | 着信中に3タップ | 着信中に3タップ |
通話終了 | 通話中に2タップ | 通話中に2タップ |
ただしタッチセンサーの反応が若干シビアで、イヤホン中央をしっかりめに叩かないと認識しないので注意ください。
FORGE NCの音質はまるで生演奏を聴いているかのような、かなり臨場感のあるサウンドとなっています。
全ての音がバランスよく聞こえ、インストの音や強弱もしっかり感じられるため、僅かな音色の変化も楽しめます。
音がグングン内側に迫ってくる感じで、縦方向の広がりが立体感のある音を形成。
低音もしっかり効いていて、迫力あるドラム音がドンドン響くのを感じられます。
歌声はエコーが若干かっているものの、それが臨場感をより増し、生演奏を聴いているかのようなサウンドを楽しむことが可能です。
XROUND FORGE NCはこんな人におすすめ
XROUND FORGE NCは「普段使い用とはべつに、トレーニング用に水洗いできるイヤホンが欲しい方」におすすめです。
音がグングン流れ込んでくる迫力と臨場感は、トレーニング中にテンションを上げるのにぴったり。
IP67対応やカウントダウンタイマー機能など、トレーニングに適した機能も満載です。
一方で使用シーンは限られるため、あくまでも既に普段使い用のイヤホンを持っている方向けになると思います。
XROUND FORGE NCレビューまとめ
本記事は「XROUND FORGE NCをレビュー!生演奏のような臨場感あるサウンドを堪能できるトレーニング用ANC搭載完全ワイヤレスイヤホン」について書きました。
音量設定や外音取り込みの使いづらさはあるものの、ノイキャンは充分な性能で、生演奏のようなサウンドを体感可能。
汗が付着しても水洗いできる完全防水対応のため、トレーニング時の利用に真価を発揮するイヤホンとなっています。
どうも、マクリン( @Maku_ring)でした。
- 完全防塵・完全防水(IP67)
- 安定した装着感
- aptX Adaptive対応
- マルチポイント搭載
- 生演奏のような臨場感あるサウンド
- 外音取り込みのデフォルトがイマイチ