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英語が話せなくても世界に通用するグローバル人材だった上司の働き方

どうも、マクリン(@Maku_ring)です。

僕は現在、外資系企業で働いています。

MBAを取得して英語が堪能な人。海外を飛び回っている人。

こういう人は社内にたくさんいます。

ですが、「その人たちが本当の意味で『世界に通用するグローバル人材』なのか?」と問われると、素直にそうだとは言えないのです。

代わりに浮かぶのは、前職の元上司です。

彼は英語が全く話せません。ですが、海外含めていろいろな会社から引っ張りだこの超一流のビジネスマンでした。

彼を間近で見ていて「世界で通用する人材」は組織・環境で判断できるものじゃないと実感したのです。

そんなわけで今回の記事は「英語が話せなくても世界に通用するグローバル人材だった上司の働き方」について書いていきます。

 

 

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英語が話せなくても世界に通用するグローバル人材だった上司の働き方

英語に精通している同僚たちを「世界に通用する人材」だと思わない理由。

 

マクリン

言語がグローバルでも思考や意識が日本的だから

 

英語がしゃべれない前職の上司を「世界に通用する人材」だと思う理由。

 

マクリン

言語が日本でも思考や意識がグローバルだから!

 

「思考や意識をグローバルに持つこと」が単に外資系企業で働くだけでは身につかないスキルだということです。実際いろいろな会社がダイバーシティー(人材の多様性)を持ち込んで、この課題に取り組んでいます。

前職の上司も問題意識を持っていました。

 

「日本の会社組織には新しいアイデア・閃きを持ち込む土壌が育っていない。だから従来のやり方から脱却できない」

 

彼がよく口にしていたことでした。また彼は、「組織が変わらないなら、自分自身が思考や意識を変えて取り組めばいい」という強い意志を持っていました。

多様性のない環境でも人と違うことをするために何が必要なのか、彼の働き方から教えてもらいました。

 

 

 

身の回りの「当たり前」を疑う

上司に「どうやってアイデアを生むんですか?」と訊いたとき、彼が答えていたことです。

 

「日本人が当たり前だと考えている常識や固定概念を常に疑うこと。そこに問題を見つけることでアイデアが生まれる」

 

僕と上司はコーティングの営業を行っていました。

彼は常に「こういうところにコーティングを入れたら、こんな問題が解決できるのではなかろうか」と考えている人でした。

ことあるごとに僕や部下を呼んでは、「面白そうちゃう?」と意見を求めてきました。「面白そうですね!」と同意すると、すぐに関係する企業へアプローチをかけて行動に移すのです。

この行動のいくつかが花開き、会社にとってイノベーションともいえるムーブメントを起こしました。

 

その一つは「半導体製造装置へのコーティング」でした。

当時の会社は、鉄鋼・自動車分野でのコーティングが主であり、半導体分野への進出は考えてもいませんでした。鉄鋼・自動車分野に比べて高い精度のものを求められるため、そもそも「自分たちのやる世界ではない」とフタをしていたのかもしれません。

半導体製造装置の世界が耐プラズマ性を上げる素材づくりに走っており、そもそもコーティングがないことを疑問に感じた上司は、その世界へのコーティングに挑戦しました。

その結果、半導体分野にコーティングを導入し、半導体製造装置の「当たり前」を壊しました。

 

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次に彼が挑戦したのは「航空宇宙分野へのコーティング」でした。

人命にも関わる分野であり、半導体分野よりも厳しいスペックが求められます。半導体分野と同じく誰も足を踏み入れなかった領域です。

上司は「この分野には耐熱性のコーティングが求められるはず!」と信じて疑わなかったので、航空宇宙分野の中枢企業に1人で乗り込んでいきました。彼の前のめりな姿勢は相手の企業に響き、この分野へも耐熱性のコーティングが導入されていくようになりました。

航空宇宙分野の「当たり前」も崩していきました。

 

そして現在の彼は、国の機関とコーティングの事業に取り組んでいます(詳しくは書けませんが)。それが実用化すれば、まさしく日本の「当たり前」を崩していていくことになるでしょう。

 

僕はふと思いました。

 

マクリン

なぜこの人はこんなに「当たり前」を壊していけるのだろうか?

 

「当たり前を壊すこと」はすなわち「お客様の気付いていない問題を発見すること」です。常識や固定概念を常に疑うという言葉は理解できても、「実際にどうやって発見するのか」こそが難しいと感じました。

ですが、彼の答えはとてもシンプルだったのです。

 

 

 

お客様の問題を四六時中考えること

お客様が自分でも気付いていない問題をどうやって発見するのか。

それに対する答えはこうでした。

 

「お客様の問題を常に自分の頭で考え続けること」

 

マクリン

え!? それだけ? なんかもっとこう……、近道ないの?

 

初めてその回答を聞いたときは拍子抜けしました……。

ですが、その回答を自分の中で咀嚼していくうちに言葉の意味に気付いていったのです。

日本人は仕事を指示通りにこなすのは得意ですが、最初から組み立てて仕事を進めるのは苦手な人が多いです。指示通りにこなすのは楽ですが、自分の頭で考える力が身に付きにくいのです。

上司の言葉はこのことに対する警鐘でもありました。

彼曰く、先天的な仕事能力には差はないが、どこで差が生まれるのかというと「自分の頭で考える時間の長さ」だというのです。

確かに上司はお客様の問題を常に考えている人でした。おそらく家に帰ってからもそうだったのだと思います。

「常に考える」といっても、もちろん考える活動が主になるわけではありません。例えばプライベートでゴルフや釣りをしているときにも、頭の片隅で常に「お客様の問題」を置いておくということです。

この「なんとなく考える」ことをオンでもオフでも心がけることで、オフのときに経験したことが思わぬ発見や気付きになり、お客様の問題解決につながる場面も多いのです。

実際、上司は仕事中よりもお風呂の中で浮かんだり、夢の中でパッとアイデアが出てくることが多いと言っていました。

仕事中に浮かぶとはかぎらないからこそ、考え続けるという意識を強く持たなくてはいけないということなのでしょう。

 

 

 

ブルーオーシャンという考え方

僕が上司に影響を受けた考え方の一つに「ブルーオーシャン」があります。

 

レッドオーシャン:競争の激しい既存市場

ブルーオーシャン:競争のない未開拓市場

ーW・チャン・キム著「ブルー・オーシャン戦略」より引用ー

 

営業においてもこの考えは重要です。レッドオーシャンに参入すると価格競争の波にさらされてしまいますが、ブルーオーシャンに入ることでその市場におけるパイオニアとなり、主導権を握ってルールを決められるようになるのです。

コーティングの世界でいうと、自動車・鉄鋼・製紙などの市場は既にコーティングの概念が浸透しており、競合他社との削り合いになってしまうレッドオーシャンです。

一方、当時の半導体・航空宇宙の市場にはコーティングという考えがなく、これまでになかったものなので未開拓のブルーオーシャンです。この場合は競争相手がいないので価格競争になりません。また、お互いにとって新しい価値を創造するという点で、とても前向きな仕事になり得るのです。

上司の「当たり前を疑う」という心がけは、この「ブルーオーシャン」から端を発した考え方です。

僕がブルーオーシャンについて理解を深めようとしたとき、上司のくれた一冊の名著があります。

それがこちらの「[新版]ブルー・オーシャン戦略」です。

 

 

「ブルーオーシャン」という言葉を生み出した本でもあります。ブルーオーシャンの定義から戦略、実行例まで丁寧に説明しており、大変参考になる内容です。

グローバル視点の働き方を目指す上では、誰もが一度は読むべき一冊でしょう。

 

 

 

まとめ

今回の記事は「英語が話せなくても世界に通用するグローバル人材だった上司の働き方」について書きました。

これからの時代は、グローバルな視点で物事を考えることが求められてきます。

AI(人工知能)・ロボットの発達により、将来的に「作業に近い仕事」であれば人間が行う必要がなくなると言われているからです。

そんな中、「人間にしかできない働き方」を模索していくのはとても重要なことだと思います。

どうも、マクリンでした。

 

 

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