動画編集とゲームをするなら、外部GPU搭載のクリエイターノートPCがおすすめのマクリン( @Maku_ring)です。
さらに、利用シーンにあわせてノートPCにタブレットにと変更できる2-in-1機能があると重宝します。
まさにそんな性能とフレキシビリティを両立しているノートPCが、Microsoftの「Surface Laptop Studio」です。
ディスプレイ部分がせり出し、タブレット形状にそのまま変形できるユニークな機構を採用し、スタイル変更が簡単にできます。
CPUには第11世代Inte Core i5 H / i7 H、GPUにはi7モデルならRTX 3050 Tiを搭載し、動画編集はもちろん、ゲームもわりとこなせます。
ボディには品質の高いマグネシウムとアルミニウムを採用し、シリーズ共通の美しい外観に仕上がっています。
そんなわけで本記事は「Surface Laptop Studioをレビュー!パワーと柔軟性をあわせ持つ14.4インチの2in1ノートPC」について書いていきます。
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Surface Laptop Studioのスペック
Microsoftの「Surface Laptop Studio」は、14.4インチの2in1・タブレットノートPCです。
モバイルは左スライドで全表示
製品名 | Microsoft「Surface Laptop Studio」 |
---|---|
CPU | Intel Core i5-11300H(2.4GHz)/ Core i7-11370H(3.0GHz) |
GPU | Intel Iris Xe Graphics(i5モデル)/ RTX 3050 Ti(i7モデル) |
液晶 | 14.4インチ(光沢) |
解像度 | 201 PPI(2400 x 1600) |
メモリ | 16GB / 32GB |
ストレージ | 256GB / 512GB / 1TB / 2TB(PCIe SSD) |
生体認証 | 顔認証 |
端子 | USB Type-C x 2(Thunderbolt 4・USB PD対応)/ Surface Connect ポート / 3.5 mm ヘッドホンジャック |
バッテリー | 約19時間(i5モデル)/ 約18時間(i7モデル) |
質量 | 1,742.9g(i5モデル)/ 1,820.2g(i7モデル) |
本機唯一ともいえるユニークな特徴がその変形機構です。
ディスプレイ部分の下半分だけパカッと外し、傾きを自在に変えられるようになっています。
ディスプレイを引っ掛ける角度によって、ラップトップモード・動画鑑賞やプレゼンに適したステージモード・イラスト制作に適したスタジオモードと3つのスタイルに変更可能です。
なかでもステージモードはけっこう便利で、キーボードを使わないクリエイティブな作業にもぴったりの傾斜を実現しています。
外観
天面はアルミニウムとマグネシウムで上質に仕上げられ、カラーは清潔感のあるプラチナです。
サイズ・重量
サイズは幅323.28 x 奥行228.32mmで、14インチMacBook Proより高さが若干ある程度(14.4インチ)となっています。
厚みは18.94mmで、例の変形機構があるわりに、それなりの厚さにとどまっています。
充電は、Surface Connect ポート以外にPD対応USBタイプCからも可能で、最大100W出力以上のUSB-C充電器との組み合わせでも充電できます。
ディスプレイ・スピーカー
ディスプレイは220 PPI(2400 x 1600ドット)で、一般的なフルHD(1920 x 1080ドット)にくらべ約1.85倍の解像度であり、きめ細やかな表現が可能です。
リフレッシュレートは120Hz、アスペクト比はオフィス作業やWebページ閲覧に使いやすい3:2です。
光沢液晶なので映り込みはするものの、色域・視野角ともに広く、視認性の高い液晶に仕上がっています。
本機はペンに対応し、手書き認識でテキストやイラスト制作が可能です。
純正のスリムペン(スリムペン2)であれば、フロント底面の溝部にマグネット吸着でき、そのまま充電もできちゃいます。
4,096段階の筆圧感度と傾き検知に対応し、120Hzの恩恵でペン先と描画箇所とのギャップも少ないので、イラスト描写にも使いやすいものとなっています。
ディスプレイの上枠には解像度1080pのカメラを搭載し、顔認証にも対応しています。
背面左右に2機搭載するデュアルスピーカーであり、音質はふつうです。
キーボード
キーボードは十分な剛性があり、配列のクセもなく、標準的なものに仕上がっています。
キーボードにはバックライトを搭載し、暗所でも作業しやすくできています。
タッチパッドの横幅は広め(横幅12cm)で、操作性はかなり良好。
インターフェース
Surface Laptop Studioのポート数は少ないですが、Thunderbolt 4を複数そなえるなど、強力な布陣となっています。
右側面には左から3.5 mmヘッドホンジャックとSurface Connectポートを搭載しています。
左側面には電源ポートも兼ねるUSB-C(Thunderbolt 4・USB PD・DisplayPort Alt Mode対応)x 2があります。
Surface Laptop Studioの各種ベンチマーク結果
Surface Laptop StudioのSSD・CPU・GPU性能を測るべく、各種ベンチマーク結果を紹介します。
SSD
ストレージにはHDDでなく、読み書きの速いPCIeベースのSSD(512GB)を採用しています。
- HDD(Hard Disk Drive) ディスク型の記録デバイス
- SSD(Solid State Drive) フラッシュメモリ(USBメモリの中身)の大型版
ベンチマークソフト「Crystal Disk Mark」にて、読み込み/書き込み速度を測定したところ、そこそこ速い値を示していました。
CPU
CPUは第11世代のIntel Coreプロセッサー(Core i7-11370H)、GPUにはGeForce RTX 3050 Tiを搭載しています。
CPU性能を測る「CINEBENCH R20」では2,000程度あるものの、i7-11800Hと比べ、やや低めのスコアでした。
グラフィックス
GPUはゲーミングノートのエントリーミドルにも使われるRTX 3050 Tiで、内蔵グラフィックスにくらべると高性能です。
ただし、本機はグラフィックスの消費電力が50Wとやや低いこともあり、数値は若干控えめでした。
クリエイティブ
Adobe Premiere Pro CCにて、11分12秒のフルHD動画を「H264形式・YouTube 1080p フルHDのプリセット」で書き出したところ、約1分45秒でした。
RTXシリーズというだけあり、それなりに速い書き出しを実現しています。
CPU / GPU | 書き出し時間 |
---|---|
Core i7-11800H / GTX 1650 | 1分57秒 |
Core i7-11370H / RTX 3050 Ti | 1分45秒(本機) |
Core i7-11800H / RTX 3050 | 1分40秒 |
Core i7-11800H / RTX 3060 | 1分24秒 |
ゲームベンチマーク
ゲーミングモデルではありませんが、参考のためゲームのベンチマークスコアを確認してみました。
軽めのドラゴンクエストXでは最高品質で2万近くまで伸びました。
中程度の「ファイナルファンタジー14 暁月のフィナーレ」では最高品質と高品質で「とても快適」、標準品質で「非常に快適」です。
重めのゲームの「ファイナルファンタジー15」でも高品質で「普通」、標準品質で「快適」という評価でした。
Surface Laptop Studioは、フレキシブルに使える2-in-1スタイルながら、クリエイティブに使える14.4型のノートPCです。
Surface Laptop Studioレビューまとめ
本記事は「Surface Laptop Studioをレビュー!パワーと柔軟性をあわせ持つ14.4インチの2in1ノートPC」について書きました。
Surface Laptop Studioは、ユニークな変形機構を採用し、イラスト制作や編集・ゲームにも最適な2in1ノートPCです。
第11世代Inte Core i7モデルならRTX 3050 Tiを搭載する上、ディスプレイの品質も高く、作業性も抜群。
どうも、マクリン( @Maku_ring)でした。
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