動画編集もゲームもノートPC派のマクリン( @Maku_ring)です。
かさばるデスクトップより省スペース化を図るならノートPCですが、性能面ではどうしても劣ります。
したがって、描画性能のできるだけ高いモデルを選びたいところ。
また、イラストを描くタブレットとしても使うなら、ディスプレイとキーボードが分離できるノートPCが便利です。
これらを持ち合わせる15インチノートPCが、Microsoftの「Surface Book 3 15インチ」です。
Surface Book 3 15インチは、第10世代のIntel Core i7搭載にくわえ、ミドルクラスのゲーミングノート並みに描画性能の高いNVIDIA GeForce GTX 1650 with Max-Q Designを採用しています。
また、Surfaceペンは別売りであるものの、4096段階の筆圧感知に対応するタブレットとしても使用でき、解像度も3240 x 2160 pxと高いです。
そんなわけで本記事は「【Surface Book 3 15インチレビュー】描画性能が高くタブレットとしても使えるパワフルなノートPC」について書いていきます。
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Surface Book 3 15インチのスペック
Microsoft社の「Surface Book 3 15インチ」は、15インチのタブレットノートPCです。
ディスプレイはタッチ対応であり、タブレットで使うときはSurface ペンの購入をおすすめします。
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製品名 | Microsoft「Surface Book 3 15インチ」 |
CPU | Intel Core i7-1065G7(1.3GHz) |
GPU | NVIDIA GeForce GTX 1650 with Max-Q Design |
液晶 | 15インチ(光沢) |
解像度 | 260 PPI(3240 x 2160) |
メモリ | 16GB/32GB |
ストレージ | 256GB/512GB/1TB(PCIe SSD) |
生体認証 | 顔認証 |
端子 | USB-C x 1(Power Delivery・USB3.1)/USB-A x 2(USB3.1)/Surface Connectポート x 2/ヘッドホンジャック/SDXCカードリーダー |
バッテリー | 約15.5時間 |
質量 | 約1,905g |
Surface Book 3 15インチは最新のWi-Fi規格「Wi-Fi6」に対応しています。
- 最大速度(理論値):6.9Gbps
- 周波数帯:5.0GHz
- MU-MIMO:最大4ユーザー
- 最大速度(理論値):9.6Gbps
- 周波数帯:2.4GHz/5.0GHz
- MU-MIMO:最大8ユーザー
Wi-Fi6対応のルーターと組み合わせることで、超高速のインターネット環境を体感できます。
また「Office Home & Business 2019」が標準で付属していますので、Word・Excel・PowerPointなどが使用可能です。
外観
外装はマグネシウム合金で品質・強度ともに高く、カラーは上品なプラチナです。
同社の中でもSurface Laptop 3・Pro X・Laptop Goはアルミニウム合金ですが、マグネシウムのほうが高剛性かつ軽くて優秀な素材といえます。
ディスプレイが取り外しできるモデルにもかかわらず、ヒンジ部がかなりしっかり造られ、ジャバラのような形状になっています。
Delの左隣にある「取り外しボタン」を押すことで、「カチッ」という音ともにディスプレイを外すことができます。
なかなか面白いギミックで、メカニックな音がクセになります。
ちなみにコネクタは表裏対照なので、ディスプレイ側を外向きに装着し、タッチペン使用時にちょうど良い傾斜をつけることも可能です。
サイズ・重量
Surface Book 3 15インチのサイズは343 x 251 mmで、A4サイズよりひと回り大きいものの、14インチPCに迫るサイズ感におさまっています。
最厚部は23mmで、ヒンジ部側の機構が特殊なためか、やや分厚めです。
ディスプレイ・スピーカー
Surface Book 3 15インチのディスプレイは3240 x 2160ドットであり、よくあるフルHD(1920 x 1080ドット)の液晶にくらべて約3.4倍の解像度であり、精細できめ細やかな表現が可能となっています。
ただし、グレア(光沢)液晶で映り込みするため、気になる場合は低反射タイプの液晶保護フィルムを貼ることをおすすめします。
また、画面比率が通常の16:9ではなく3:2であるため、他のノートPCに比べて縦方向の表示が広く、視認性にすぐれています。
上枠には約500万画素のHD対応カメラが付き、外側にも約800万画素のHD対応リアカメラをそなえています。
ディスプレイ両サイドにデュアルスピーカーを搭載するのみなので、音質に期待はしていませんでしたが、高音の抜けは存外優秀です。
キーボード
Surface Book 3 15インチのキーボードは、高剛性なのでタイプしたときのたわみもなく、打鍵音は比較的抑えられています。
タッチパッドの横幅は約10.5cmとそこそこですが、クリック音は少し大きめでした。
インターフェース
Surface Book 3 15インチのインターフェースは、HDMIがないなど、ポート数はかなり控えめです。
右側面にはPD対応USB-C(USB3.1)とSurface Connectポートがあります。
左側面はUSB-A(USB3.1)x 2とSDXCカードリーダーをそなえています。
Surface Book 3 15インチのSSD・CPU・ベンチマーク
Surface Book 3 15インチのストレージはHDDでなく、読み書きの速いSSD(PCIe )を採用しています。
- HDD(Hard Disc Drive) ディスク型の記録デバイス
- SSD(Solid State Drive) フラッシュメモリ(USBメモリの中身)の大型版
ベンチマークソフト「Crystal Disc Mark」にて、読み込み/書き込み速度を測定したところ、そこそこ速い値を示していました。
CPUには第10世代のIntel Coreプロセッサー(Core i7-1065G7)を搭載しています。
CINEBENCH R20の結果も1,400以上あり、Web閲覧やオフィスソフトのビジネス用途はもちろん、写真・動画編集もこなせるレベルといえます。
ゲーミングモデルではありませんが、GPUに描画性能の高いGeForce GTX 1650 with Max-Q Designを内蔵しています。
GPU性能を測る「Fire Strike」「Time Spy」では、ゲーミングノートのエントリーミドル機くらいの実力を発揮していました。
ゲームのベンチマークスコアも確認したところ、軽いゲームの「ドラゴンクエストX」では、最高品質・標準品質のいずれも「すごく快適」でした。
中程度の「ファイナルファンタジー14 漆黒のヴィランズ」では高品質・標準品質の双方で「非常に快適」でスコアも1万超えとかなり優秀。
重いゲームの「ファイナルファンタジー15」は高品質で「やや快適」、標準品質で「快適」ですが、もはやゲーミングとしても使えるくらいのグラフィック性能であることが分かります。
高品質なディスプレイに独創的なタブレットモード、優秀な描画性能。
Surface Book 3 15インチは、クリエイター向けとして必要な要素をすべて兼ね備えているノートPCです。
Surface Book 3 15インチレビューまとめ
本記事は「【Surface Book 3 15インチレビュー】描画性能が高くタブレットとしても使えるパワフルなノートPC」について書きました。
Surface Book 3 15インチは、第10世代のIntel CoreプロセッサーとGeForce GTX 1650 with Max-Q Designを搭載し、マルチに使えるノートPCに仕上がっています。
ただひとつネックなのは、その性能と引き換えに高価格であるという点です。
Core i7/16GB/256GBの最小構成でも29万円台から、Core i7/32GB/512GBだと35万円台になり、ちょっと躊躇する価格帯になっています。
とはいえ、品質面やパフォーマンスは間違いない一品なので、妥協したくない人には有力候補になってくるでしょう。
どうも、マクリン( @Maku_ring)でした。