評価:4.5
自宅でも職場でもメッシュルーターのお世話になっているマクリン( @Maku_ring)です。
こちらで周波数帯(2.4GHz/5.0GHz)を選ぶ必要がなく、サテライト追加でWiFiエリアを手軽に広げられるメッシュルーターは、WiFiルーターの主流になりつつあります。
中でも3つの周波数帯をもつトライバンド対応のメッシュルーターは、メッシュの安定性とトライバンドの高速性を合わせ持ち、まさにいいとこ取りのルーターです。
トライバンドのメッシュルーターでありながら、1ユニット1万円台におさえた破格のモデルが「TaoTronics TT-ND001」です。
安いからといって性能も手を抜いているわけではありません。
最大通信速度は1,733Mbps、2ユニットで640平米適用、接続可能台数は200台と、なかなか優秀なルーターに仕上がっています。
そんなわけで本記事は「【TaoTronics TT-ND001レビュー】コスパにすぐれるトライバンド対応メッシュルーター!」について書いていきます。
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TaoTronics TT-ND001のスペック比較
「TaoTronics TT-ND001」は2.4GHzと5.0GHz x 2、3種類の電波を持つトライバンドタイプのメッシュWi-Fiルーターです。
他社の主要なメッシュルーターである、Deco X20・Orbi WiFi6・Velop AX MX5300とスペック比較してみました。
製品 | ||||
サイズ | 225 x 75 x 168mm | φ110 x 114mm | 254 x 71 x 191mm | 99 x 99 x 239mm |
ワイヤレス規格 | 2.4GHz:IEEE 802.11b/g/n 5.0GHz:IEEE 802.11n/ac |
2.4GHz:IEEE 802.11b/g/n/ax 5.0GHz:IEEE 802.11n/ac/ax |
||
周波数 | 2.4GHz+5.0GHz+5.0GHz | 2.4GHz+5.0GHz | 2.4GHz+5.0GHz+5.0GHz | |
最大通信速度(理論値) | 2.4GHz:400Mbps 5.0GHz:866Mbps 5.0GHz:1,733Mbps |
2.4GHz:574Mbps 5.0GHz:1,201Mbps |
2.4GHz:1,147Mbps 5.0GHz:2,402Mbps 5.0GHz:2,402Mbps |
2.4GHz:1,147Mbps 5.0GHz:2,402Mbps 5.0GHz:1,733Mbps |
適用範囲 | 640平米 (2ユニット) |
370平米 (2ユニット) |
350平米 (2ユニット) |
190平米 (1ユニット) |
接続端末数 | 最大200台 | 最大150台 | 最大96台 | 最大250台 |
ワイヤレスセキュリティ | WPA3 | WPA3 | WPA2 | WPA3 |
CPU | 880MHzクアッドコアCPU | 1GHzクアッドコアCPU | 2.2GHzクアッドコアCPU | 2.2GHzクアッドコアCPU |
インターフェース | ギガビットWAN x 1 ギガビットLANポート x 3 |
ギガビットWAN/LANポート x 2 | 2.5Gbps WANポート x 1 ギガビットLANポート x 4 |
ギガビットWANポート x 1 ギガビットLANポート x 4 |
価格 | 28,599円 | 20,800円 | 94,339円 | 58,692円 |
TaoTronics TT-ND001は、最大10Gbpsの高速回線も活かせるWi-Fi6対応ではないものの、従来のWi-Fi(Wi-Fi5)で出せる最大通信速度を有しています。
ストリーム数はフラグシップのOrbi WiFi6・Velop AX MX5300が8本、Deco X20の4本に対し、TaoTronics TT-ND001は6本とちょうどいい塩梅のミドルスペックです。
実用性を踏まえると、現時点で最大10Gbpsの光回線を敷いているケースは稀で、Wi-Fi6対応ルーターの実力を発揮できる場面は少ないです。
最大1Gbpsの光回線を使っている家庭がまだまだ多い中、Wi-Fi5かつトライバンドのメッシュルーターはかなり現実的な選択肢といえるでしょう。
もうひとつ、価格面でもTaoTronics TT-ND001は優秀。
TP-Link Deco X20とほとんど変わらない2万円台をキープしています。
それでありつつ、適用範囲は640平米/2ユニットとかなり広く、コストも性能も両取りしたい人におすすめのルーターです。
TaoTronics TT-ND001の外観と付属品
TaoTronics TT-ND001は本体とサテライトの2ユニットが入っています。
サイズは225 x 75 x 168mmとコンパクトではないものの、ホワイト基調のシンプルかつ清潔感あるフォルムです。
底面はシルバーの脚と排気用のパンチングメッシュが付き、デザイン的にもアクセントとなっています。
インターフェースは、ギガビットWAN x 1にギガビットLANポートが3つ付き、ちょうど良いポート数です。
同梱品はTT-ND001本体と電源アダプタ、LANケーブルです。
TaoTronics TT-ND001の接続設定
TaoTronics TT-ND001は、多くのメッシュルーターと同様、専用アプリだけで接続設定が完結します。
TTルーター
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接続設定方法を紹介します。
ネットワーク管理もスマホアプリから行います。
ダッシュボードでは接続機器数と機器名、接続周波数が分かります。
ゲストネットワークやペアレントコントロール(保護者による制限)といった基本設定から、AIによるシステム最適化やWi-Fi最適化など、他のルーターにはなかなか無い項目もあります。
AI QoSではオンラインゲームや動画配信など、通信速度にシビアなデバイスを自動優先することが可能で、他にはネットワークの詳細設定も行えます。
TaoTronics TT-ND001の通信速度を計測
我が家は、最大10Gbps対応の光ファイバー回線を敷いています。
TaoTronics TT-ND001はWi-Fi5対応のメッシュルーターかつギガビットWANポートをそなえるため、理論的な最大値は1Gbpsです。
参考までにWi-Fi6対応メッシュだと、Velop AX MX5300で700Mbps程度、Deco X20で500Mbps程度でした。
Wi-Fi5ルーターでどの程度肉薄できるか気になるところ。
ノートPC(HP Spectre x360 13)とスマホ(iPhone 12 Pro)で午後12時台に計測しました。
- 下り(ダウンロード) ネット閲覧・アプリダウンロード・動画鑑賞時の速度
- 上り(アップロード) メール送信・データアップロードの速度
インターネットの快適性につながる下りでは、いずれも450Mbps程度あり、Wi-Fi6ルーターとそれほど大きくかい離のない速度を示していました。
なにより、最大1Gbpsに律速される状況下で50%近くの値を観測できたので、かなり立派といえます。
しかもメッシュルーターなので、Wi-Fiエリアを広げたいときは追加用のTT-ND001を足すだけで拡張できます。
1Gbpsの固定回線でメッシュルーターを検討するなら有力候補になりえるでしょう。
TaoTronics TT-ND001レビューまとめ
本記事は「【TaoTronics TT-ND001レビュー】コスパにすぐれるトライバンド対応メッシュルーター!」について書きました。
「TaoTronics TT-ND001」は、Wi-Fi5対応のトライバンドメッシュでは破格の1ユニット1万円台ながら、性能面にも妥協なきルーターに仕上がっています。
専用アプリも使いやすく、細かい設定までできるのがポイントです。
どうも、マクリン( @Maku_ring)でした。