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【Technics EAH-AZ70Wレビュー】初の完全ワイヤレスイヤホンにして円熟した完成度…!

AirPods ProSONY WF-1000XM3で、高級イヤホンの欲求が止まらないマクリン( @Maku_ring)です。

両者ともにノイズキャンセリング機能に特徴のあるイヤホンですが、ノイキャンといえばこのメーカーも外せません。

そう、Panasonicです。

懐かしのオーディオ機器向けブランドであるTechnicsテクニクスの名前を冠し、初の完全ワイヤレスイヤホン「Technics EAH-AZ70W」で市場に殴り込みをかけてきました。

初めての製品というのは、往々おうおうにして作り込みに甘さが出るもの。

ところがTechnics EAH-AZ70Wは違いました。

デザイン面の美しさや触れてすぐに分かる高級感はもちろん、日本人好みの音設計やノイキャン性能の高さ、それから専用アプリの作り込みまで、後発だからこそ実直に作り上げたイヤホンでした。

そんなわけで本記事は「【Technics EAH-AZ70Wレビュー】初の完全ワイヤレスイヤホンにして円熟した完成度…!」について書いていきます。

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いや、俺なんてそんな、どこにでもいるただのマクリンですよ。当サイトでは、さまざまなガジェット・家電をレビューしています。「Yahoo! JAPANクリエイターズプログラム」のモノ/ガジェットクリエイターとしても活動し、22年4月には書籍「マクサン式Webライティング実践スキル大全」を出版。株式会社makuri 代表取締役。プロフィール詳細レビューガイドライン・理念

Technics EAH-AZ70Wの外観とその特徴をレビュー

Technics EAH-AZ70W生活防水仕様(IPX4)の完全ワイヤレスイヤホンです。

Technics EAH-AZ70Wは生活防水仕様(IPX4)の完全ワイヤレスイヤホン

防水規格IPX4
「水の飛まつに対して保護されている」という定義の防水規格です。浸水状態での使用は厳しいですが、雨が降っている中で使う分には問題ありません。
 
シルバーとブラックの2色を取り揃えており、いずれもクセのない使いやすいカラーです。



イヤホンの重量は約13gであり、ワイヤレスとしては平均的な重さ。

Technics EAH-AZ70Wの重量は約13g
 
控えめでクールなTechnicsのロゴが目を引き、ゴロンとしたフォルムはビー玉くらいの大きさ。


 
ヘアライン加工が施されたロゴ部分はタッチセンサーとなっています。

Technics EAH-AZ70Wはタッチセンサー対応
 
ケース天面もヘアライン加工であり、ブランドとしての統一感があるのがいい感じです。


 
ケースのボディ全体がアルミニウム製のプレートに覆われており、ワイヤレスイヤホン随一ずいいちの高級感をたたえています。

Technics EAH-AZ70Wのケースはアルミニウム製
 
ケースの大きさは約78 x 38 x 38mmであり、AirPods ProSONY WF-1000XM3のちょうど中間くらい(小さくはないが携帯性には困らない)。

Technics EAH-AZ70Wのケースサイズは約78mm x 38mm x 38mm
 
ケースの背面には本体充電用のUSBタイプC(USB-C)が付き、Micro USBのように差す方向を気にしなくていいのは使いやすいです。

Technics EAH-AZ70Wは充電用にUSBタイプCが付く

マクリン
SONY WF-1000XM3もそうですが、できればワイヤレス充電に対応してほしかったなぁ……。

ケース前面にはLEDが付き、フタを開けると3段階のLED点灯でケースのバッテリー残量が分かります。

Technics EAH-AZ70Wのケースは3段階のLED点灯でバッテリー残量が分かる
 
同梱品は本体とUSB-Cケーブル(約50cm)、イヤーピース(S/M/L/XL)です。

Technics EAH-AZ70Wの付属品

 

バッテリー性能もかなり頑張っている

Technics EAH-AZ70Wは、バッテリー性能もすぐれています。

イヤホンだけで最大6.5時間(ノイキャンOFFは最大7.5時間)、ケースふくめ最大19.5時間(ノイキャンOFFは最大22.5時間)使用でき、SONY WF-1000XM3同等の長時間モデルです。


 
さらに15分充電で70分再生可能(ノイキャンOFF時は80分)の急速充電もサポートし、急なときも安心。

マクリン
音質面と充電面を見事に両立!
 

左右独立受信方式で音声のずれを軽減

Technics EAH-AZ70Wの特筆すべき特徴として、左右独立受信方式に対応していることが挙げられます。

多くのワイヤレスイヤホンは親機 子機へ飛ばすリレー伝送方式であり、途切れや音ずれが仕組み上どうしても発生してしまいます。

リレー伝送方式と左右独立受信方式

左右独立受信方式であれば、左右のイヤホンがBluetooth信号をそれぞれキャッチするため、接続が安定するだけでなく動画視聴時の音ずれもかなり軽減することができるのです。

音質コーデックはSBCとAACのみですが、Androidスマホで動画を観ても、遅延はほぼ感じませんでした。
 

マクリン
また、左右イヤホンのいずれも片耳使用できますよ!

ただし、AirPods ProSONY WF-1000XM3が備える、イヤホンを外した際に音楽が一時停止する機能はありませんので、その点はちと残念です。

専用アプリは意外と優秀

驚きだったのがTechnics EAH-AZ70Wの専用アプリ「Technics Audio Connect」の使いやすさ。

Technics Audio Connect

Technics Audio Connect

Panasonic Corporation無料posted withアプリーチ

正直SONY WF-1000XM3の専用アプリよりも、かなり良く作り込まれています。

画面も直感的で、初見でもすんなり操作できるようになっています。


  • バッテリー確認
  • 外音コントロール
  • サウンドモード
 
右上の設定アイコンをタップすることで、接続モードやオートパワーオフ、音声ガイダンスなど、細かい項目を設定することが可能です。


 
他のイヤホンにはなかなかない機能として、ノイズキャンセリングとアンビエント(外音取り込み)の効きを調整できるというのがあります。



マクリン
ほとんどのイヤホンは切り替えくらいしかできないので、これはありがたい機能ですね!

音質もイコライザーでイジったり、低音を効かせたり(バスエンハイサー)、クリアサウンドに寄せたりなど、自分好みに細かく合わせられます。

高級イヤホンは専用アプリ付きのものが多いですが、イマイチなのも散見される中、よくぞここまで仕上げたと感心する出来でした。
 

ペアリングもスムーズ

Technics EAH-AZ70Wは他のモデルと同様、ペアリングもサクッとできます。

初回接続時は、イヤホンをケースから取り出すだけでペアリングモードに入るので、Bluetooth設定から接続するのみです。

2台目以降は、イヤホンが青点灯している間にタッチセンサーを7秒間触れると、赤青交互点滅のペアリングモードに入ることで接続できます。

複数台個別接続のマルチペアリングには対応しているものの、同時接続(マルチポイント)には対応していません。

 

Technics EAH-AZ70Wの音質とノイズキャンセリング性能

Technics EAH-AZ70Wはゴロッとしたフォルムなので、装着しやすさは抜群です。

Technics EAH-AZ70Wを装着した様子

決してコンパクトデザインではありませんが、女性が付けても違和感のない絶妙サイズにおさまっています。

ヘアライン部分は全面タッチセンサーであり、軽くタッチするだけで操作可能です。

ボタン操作一覧
  • 1回タッチ 再生 / 一時停止 / 受話
  • 右2回タッチ 曲送り(次の曲)
  • 左2回タッチ 音量下げ
  • 右3回タッチ 曲戻し(前の曲)
  • 左3回タッチ 音量上げ
  • 右2秒タッチ 外音コントロール切り替え / 終話
  • 左2秒タッチ 音声アシスタント(Siri / Googleアプリ)起動 / 終話
マクリン
音量調整までタッチ操作でこなせるのはありがたい!

右イヤホンを長押しするたび「ノイズキャンセリング アンビエント オフ」というアナウンスとともに切り替わるので、外音コントロールの切り替えも使いやすいです。

アンビエントとは周囲音取り込みのことで、専用アプリで効果の大きさも調整できるため、音をシャットアウトしては困るシーン(電車アナウンスや会計時)でかなり使えます。

音質は日本人好みのクリアサウンド設計に仕上がっています。

ボーカル音もきめ細やかに表現でき、高音は突き抜けるような印象を受けました。

ドラムサウンドはやや軽い一方、ビートの音圧は強めで、クラブサウンドやEDMによく合うイヤホンといえるでしょう。

それからびっくりしたのが、ノイズキャンセリングの性能です。

Technics EAH-AZ70Wのノイキャンは、いわゆるアクティブノイズキャンセリング

平たく書くと「マイクで周囲のノイズを拾って、それをかき消す音をイヤホンに流す」というものですが、本機は「デュアルハイブリッドノイズキャンセリング」を採用しています。

通常はデジタル制御のみをノイキャンに用いるのですが、EAH-AZ70Wはアナログ制御も組み合わせることで、さらに強力なノイキャンを実現するという代物です。

AirPods Proのノイキャン性能を10とすると、8くらいのレベルで、SONY WF-1000XM3のノイキャンをもやや上回っていると感じました。

低音部分でのノイキャンの効きが特に素晴らしいです。

Technics EAH-AZ70W
高音域
(5.0)
中音域
(4.0)
低音域
(4.0)
ノイズキャンセリング
(4.0)
総合評価
(4.0)
 

Technics EAH-AZ70Wレビューまとめ

本記事は「【Technics EAH-AZ70Wレビュー】初の完全ワイヤレスイヤホンにして円熟した完成度…!」について書きました。

初めてのフルワイヤレスでここまでのレベルの製品を出すとは予想だにしていませんでした。

日本人好みのクリアサウンド設計や強力なノイキャン性能、それから専用アプリの使いやすさなど、Technics EAH-AZ70Wは先行メーカーをかなり研究して作り込まれた製品に仕上がっています。

音質面とノイキャン性能のバランスがとれている製品として、かなりおすすめできるイヤホンです。

どうも、マクリン( @Maku_ring)でした。

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