家電の中でもプロジェクター大好きマクリン( @Maku_ring)です。
以前はビジネス要素の強かったプロジェクターも、Android OSを搭載するモデルが増え、エンタメデバイスとして浸透しつつあります。
かくいう我が家も、テレビ番組・動画・音楽はすべてプロジェクターで楽しんでいます。
お家時間を充実させようと、プロジェクターを買おうか迷っている友人知人から相談される機会も増えてきています。

そこで、いろいろな種類のプロジェクターを使ってきた僕が、選ぶポイントとおすすめのモバイルプロジェクター・ホームプロジェクターをまとめました。
タップできるもくじ
プロジェクターの種類と選ぶポイント
プロジェクターは大きく、2種類に分かれます。
それがモバイルプロジェクターとホームプロジェクターです。
まず両者の大きな違いは携帯性。
モバイルプロジェクターはその名のとおり、手で持ち運べるサイズ感におさまり、どこでも気軽に持ち出せるのが特徴です。
その多くはバッテリーを内蔵し、コンセントを挿さなくても数時間駆動するので、電源のない屋外でも使用できます。
一方ホームプロジェクターは大きく重く、据え置きを想定したモデルとなっています。
本体にバッテリーは搭載していないため、電源に接続して駆動するのが基本。
モバイルプロジェクターは携帯性、ホームプロジェクターは機能性に割り振られたモデルであるものの、両者を選ぶポイントは概ね同じです。
各ポイントを簡単に紹介します。
1. 投影サイズ
プロジェクターで映す映像の大きさ、投影サイズは大事なポイントです。

壁の大きさを測り、対応する投影サイズよりも最大インチ数が高いプロジェクターを選ぶとよいでしょう。
投影サイズ(インチ) | 壁の大きさ(縦 x 横) |
60 | 約133 x 75cm |
80 | 約177 x 100cm |
100 | 約221 x 125cm |
150 | 約332 x 187cm |
200 | 約443 x 249cm |
300 | 約664 x 374cm |
例えば壁の大きさが縦133cm x 横75cmなら、投影サイズは60インチです。
この場合、最大インチ数が80インチ以上のプロジェクターがおすすめ。
最大インチ数で投影すると解像度が落ちる場合があるので、投影サイズよりも少し余裕のあるものにするとよいでしょう。
2. 解像度
プロジェクターの解像度が高いほど、高精細の映像を楽しめます。
通称 | ピクセル数(横 x 縦) |
VGA | 640 x 480ピクセル |
WVGA | 800 x 480ピクセル |
UWSVGA | 1280 x 600ピクセル |
HD | 1280 x 720ピクセル |
フルHD | 1920 x 1080ピクセル |
4K | 4096 x 2400ピクセル |
映画やYouTubeを観るなら、モバイルプロジェクターはHD以上、ホームプロジェクターはフルHD以上の解像度をもつモデルをおすすめします。
ホームプロジェクターには4K対応モデルもありますが、映像側も4Kでないと、その映像美を堪能できないので注意しましょう。
3. ANSIルーメン(明るさ)
映像の明るさであるANSIルーメンも忘れずにチェックしましょう。
ルーメンが低いものだと、部屋を暗くしないと映像がくっきり見えません。
夕方ごろの明るさで使うなら300ANSIルーメン以上、昼ごろの明るさにも耐えうるものなら800ANSIルーメン以上欲しいところ。
ただし、モバイルプロジェクターよりもホームプロジェクターのほうが筐体が大きい分、明瞭度は基本的に高いです。
4. オートフォーカス・台形補正
画像調整の利便性もプロジェクターにおける大事なポイントです。
投影距離を変えるたびに焦点を自動的に合わせてくれるオートフォーカスは、必須レベルで搭載して欲しい機能。
それにくわえ、投影形状の歪みを長方形に修正する台形補正があればなおよし。
ただ、垂直方向の自動補正をそなえているモデルでも、水平方向は手動のものが少なくありません。
とはいえ最近は垂直水平ともに自動補正の製品も増えてきているので、予算に余裕があるならこの機能をもつモデルを選びましょう。
小型モバイルプロジェクターのおすすめ7選
まずはおすすめのモバイルプロジェクターを紹介します。
製品名 | サイズ | 重さ | バッテリー容量 | 動画再生時間 | 明るさ | 解像度 | スピーカー | OS | 価格 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
「XGIMI Halo+」![]() |
約113.5 x 171.5 x 145mm | 約1.6kg | 17,100mAh | 4時間 | 900ANSIルーメン | 1920 x 1080画素 | 10W(5W x 2) | Android TV 10.0 | 99,800円 |
「XGIMI MoGo Pro+」![]() |
約105.5 x 94.5 x 146mm | 約914g | 10,400mAh | 4時間 | 300ANSIルーメン | 1920 x 1080画素 | 6W(3W x 2) | Android TV 9.0 | 80,080円 |
「BenQ GV30」![]() |
約120 x 185 x 195 mm | 約1.7kg | 未記載 | 2.5時間 | 300ANSIルーメン | 1280 x 720画素 | 16W(4W x 2 + 8W) | Android TV 9.0 | 7万円前後 |
「BenQ GS50」![]() |
約186 x 154 x 146 mm | 約2.3kg | 未記載 | 2.5時間 | 500ANSIルーメン | 1920 x 1080画素 | 20W(5W x 2 + 10W) | Android TV 9.0 | 9万円前後 |
「Nebula Vega Portable」![]() |
約192 x 192 x 59mm | 約1.4kg | 20,000mAh | 3時間 | 500ANSIルーメン | 1920 x 1080画素 | 8W(4W x 2) | Andoroid TV 9.0 | 79,990円 |
「Nebula Capsule II」![]() |
約150 x 80 x 80mm | 約740g | 9,700mAh | 3時間 | 200ANSIルーメン | 1280 x 720画素 | 8W | Android TV 9.0 | 59,800円 |
「Anker Nebula Mars II Pro」![]() |
約122 x 137 x 178mm | 約1545g | 12,500mAh | 3時間 | 500ANSIルーメン | 1280 x 720画素 | 20W(10W x 2) | Andoroid 7.1 | 69,800円 |
XGIMI Halo+
「XGIMI Halo+」は、Android TV 10.0搭載のモバイルプロジェクターです。
スペックがスペックだけに携帯性は他のモデルにゆずりますが、片手で持ち運べないこともないサイズ感です。
高機能だけに重さは約1.6kgとそれなりの重量感があります。
オーディオには前モデルと同様、Harman Kardon製スピーカーを5W x 2機搭載しています。
オートフォーカス機能を搭載し、起動時や動作開始時に焦点を自動で合わせてくれます。
台形補正は前モデルよりも進化し、Haloが垂直方向のみの自動補正だったのに対し、Halo+は垂直水平ともに自動補正をそなえ、画面調整面はまさにパーフェクト。
明るさは最大900ANSIルーメンであり、モバイル型では最強のスペックをほこります。
解像度はフルHD(1920 x 1080)であり、文字の細かい映像もはっきり視認できます。
800ANSIルーメンのXGIMI Haloと比較したところ、100ANSIルーメンの差なので違いはそこまでないものの、XGIMI Halo+のほうがやや明るいことが分かります。
HDMIの有線接続に対応しているので、コンソールゲーム機との接続も問題なく、ゲームモードもあるので相性抜群。
Android TV 10.0を搭載し、初見でも慣れ親しみやすいUIとなっています。
ドローンさんのYouTubeチャンネルを再生したところ、木々の緑の微妙なちがい、海の水面の粒立った表現も見事で、くっきり映し出していました。
Harman Kardonスピーカーの包まれ感も心地よく、10Wながら臨場感は充分。
動きのわりと速い動画も流してみましたが、モーション補正技術のおかげで残像感は全くなく、なめらかな映像を堪能できます。
XGIMI Halo+は「モバイル型がいいけど、スペックにも妥協したくない人」におすすめです。
元来から最強だったモバイルプロジェクターがさらにパワーアップし、地味ながらも着実な進化をとげています。
製品名 | XGIMI Halo+ |
---|---|
サイズ | 約113.5 x 171.5 x 145mm |
重さ | 約1.6kg |
明るさ | 900ANSIルーメン |
解像度 | フルHD(1920 x 1080画素) |
スピーカー | 10W(5W x 2) |
ワイヤレス規格 | 2.4 / 5.0GHz(IEEE802.11 a/b/g/n/ac)・Bluetooth 5.0 |
OS | Android TV 10.0 |
価格 | 99,880円 |

XGIMI MoGo Pro+
「XGIMI MoGo Pro+」は、Android TV 9.0搭載のモバイルプロジェクターです。
継ぎ目のないアルミボディは、XGIMIシリーズ共通の高級感を放ち、持つだけでも所有欲が満たされる造りです。
片手でも持ち運べる小ぶりサイズで、500mlペットボトルと比較しても、径は太いものの高さは短く仕上がっています。
本体はバッテリー内蔵で動画再生4時間・音楽再生8時間に対応し、屋内使用時は電源駆動が安心です。
オートフォーカスにくわえ、垂直水平方向の自動台形補正も付き、利便性はさらに上がっています。

XGIMI Haloと同様、Harman Kardon製のスピーカーを3W x 2機搭載しています。
プロジェクターの明るさは300ANSIルーメンで、800ANSIルーメンのXGIMI Haloにゆずるものの、夕方以降の投影環境なら両者に大きな差異は感じませんでした。
解像度はフルHDなので、ルビ打ちの小さく細い文字でもつぶれず視認でき、解像度が高いことの恩恵はかなり出ていました。
Android TV 9.0を搭載し、タブレットライクなUIで直感的に操作できます。
XGIMI Haloと映像比較(上がMoGo Pro+)した結果、ソフトの映像処理が上手いのか、見方によってはMoGo Pro+のほうが明るい印象を受けました。
ペットボトルサイズにしてハード面・ソフト面ともに優秀。
MoGo Pro+は、小型サイズと性能の究極バランスを実現したモバイルプロジェクターです。
製品名 | XGIMI Halo |
---|---|
サイズ | 約105.5 x 94.5 x 146mm |
重さ | 約0.9kg |
明るさ | 300ANSIルーメン |
解像度 | フルHD(1920 x 1080画素) |
ワイヤレス規格 | 2.4 / 5.0GHz(IEEE802.11 a/b/g/n/ac)・Bluetooth 5.0 |
OS | Android TV 9.0 |
価格 | 80,800円 |

BenQ GV30
BenQ JAPAN社の「GV30」は、Android TV 9.0搭載のホームプロジェクターです。
形状はドラム型で、角張った四角い形状のプロジェクターが多い中、親しみやすいデザインに仕上がっています。
上部にはハンドストラップが付き、持ち運びに配慮されています。

本機の特色といえるのがスピーカーで、左右に4Wスピーカー2機、真ん中には8Wのウーファーが付いています。

バッテリー駆動は動画再生2.5時間と長いわけではないものの、PD対応USB-Cポートを介してPD対応モバイルバッテリーからも充電できるので、電源のないところでも安心して使えます。
あと、このUSB-CはDisplay Portにも対応し、Display Port Alt Mode対応のケーブルと組み合わせれば、ケーブル一本で映像出力にも対応しています。
USB-Cで充電も映像出力もできるモデルはほとんどないので、この点はかなりのメリットです。
台座はマグネットベースになっており、本体とベースを組み合わせて投影するようになっています。
本体をスライドすることで投影角度をなめらかに135度変えられる、独自の調整機能をそなえています。
斜め上の投影はもちろん、天井投影も手軽に実現できちゃいます。
オートフォーカスにくわえ、垂直方向の台形自動補正をそなえ、このとおりスピーディーに修正してくれます。
明るさは最大300ANSIルーメンであり、明るすぎず暗すぎずといったところですが、夕方以降の暗い環境ならくっきり見えます。
解像度はHDであり、このクラスでもフルHDが増えているため、できればここまで対応してほしかったところ。
HDMIの有線接続もできるので、Nintendo Switchなどのコンソール機も接続できます。
Chromecast / AirPlayも内蔵し、スマホやPCからのミラーリング(ワイヤレス投影)にも対応しています。
OSにはAndroid TV 9.0を搭載し、見やすいUIなので初めての操作でも戸惑うことがありません。
アプリストアはAndroid純正の「Google Play」なので、5千以上のAndroidアプリをそのまま楽しめるのもポイント。
ドローンさんのYouTubeチャンネルを再生したところ、草木や水面の繊細な表現もHDとは思えないほどできており、臨場たっぷりの音響も気分を盛り上げてくれます。
BenQ GV30は「投影角度を柔軟に変えれて、高音質のプロジェクターが欲しい人」におすすめです。
製品名 | BenQ GV30 |
---|---|
サイズ | 約120 x 185 x 195 mm |
重さ | 約1.7kg |
明るさ | 300ANSIルーメン |
解像度 | HD(1280 x 720画素) |
スピーカー | 4W x 2 + 8Wウーファー |
ワイヤレス規格 | 2.4 / 5.0GHz(IEEE802.11 a/b/g/n/ac)・Bluetooth 4.2 |
OS | Android TV 9.0 |
価格 | 7万円前後 |

BenQ GS50
BenQ社の「BenQ GS50」は、Android TV 9.0搭載のホームプロジェクターです。
直方体形状にオリーブグリーンで、どことなくアーミーな雰囲気をまとい、IPX2の防滴仕様となっています。
サイズは約186 x 154 x 146 mmと小さく感じ、高さと幅のサイズ感はNintendo Switchに近いです。
付属のACアダプター以外に、PD対応USB-C充電器とPD対応USB-Cケーブルを使って、USB-Cポートからも充電可能。
こちらのUSB-CはDisplay Portにも対応し、DP Alt Mode対応のケーブルとつなげば、ケーブル一本で映像出力も可能です。
左右に5Wスピーカー2機、真ん中には10Wのウーファーを搭載し、同社のGV30をも上回り、最大20出力に対応しています。
余韻があってずっしり響く低音を鳴らしてくれ、内蔵スピーカーなのを忘れるほどの奥行きがありました。
明瞭度は最大500ANSIルーメンとモバイル型トップクラスの明るさであり、昼すぎからでも視認できるレベル。
解像度もフルHDと充分で、文字の多いエリアでもつぶれずしっかり投影してくれます。
映像調整面では、オートフォーカスと2Dキーストーン(自動垂直補正、手動水平補正±40度)を搭載しています。
OSにはAndroid TV 9.0を搭載し、初めての操作でも使いやすい直感的なインターフェースです。
アプリストアはAndroid純正の「Google Play」を収録し、5千以上のAndroidアプリをそのまま閲覧できます。
ドローンさんのYouTubeチャンネルを再生したところ、海洋の水面の揺らぎが粒立って細かく表現でき、フルHDならではの再現性と2.1chスピーカーが映像をもり立ててくれます。
BenQ GS50は「外でもタフに使え、高音質かつ精細なプロジェクターが欲しい人」におすすめです。
製品名 | BenQ GS50 |
---|---|
サイズ | 約186 x 154 x 146 mm |
重さ | 約2.3kg |
明るさ | 500ANSIルーメン |
解像度 | フルHD(1920 x 1080画素) |
スピーカー | 5W x 2 + 10Wウーファー |
ワイヤレス規格 | 2.4 / 5.0GHz(IEEE802.11 a/b/g/n/ac)・Bluetooth 4.2 |
OS | Android TV 9.0 |
価格 | 9万円前後 |

Anker Nebula Vega Portable
Anker社の「Anker Nebula Vega Portable」は、Android TV 9.0搭載のモバイルプロジェクターです。
設置サイズは約192 x 192mmで、横幅ふくめA4サイズに充分おさまり、バッグに忍ばせられる大きさです。
重量は約1.4kgであり、ちょっと重めのモバイルノートPCくらい。
本体カラーはブラックグレーで、赤いNEBULAロゴとのコントラストがクールでかっこいいです。
オートフォーカスならびに台形自動補正(タテ±40°まで自動)を搭載し、台形やピントずれをすぐに検知して修正してくれます。
裏面にはフリップスタンドも付き、ちょっとした傾斜(最大13°)であればこちらで対応可能です。
オーディオの出力面もモバイルにしては優秀で、4Wスピーカーを2機搭載しています。
明るさ最大500ANSIルーメン、解像度はフルHD(1920 x 1080)であり、昼すぎから充分に視認可能です。
HDMIの有線接続に対応しているほか、iPhone・Androidスマホ・各種PCからのミラーリングにも対応しています。
Android TV 9.0を搭載し、タブレットライクなUIで直感的に操作できます。
アプリストアはAndroid純正の「Google Play」なので、5,000以上のAndroidアプリをそのまま楽しむことができます。
YouTubeやAmazonプライムビデオ、Spotify、Hulu、TVer、DAZN、Paravi、ABEMA、GYAO!など、主要なアプリはすべて収録しています。
ドローンさんのYouTubeチャンネルを再生したところ、映像も美しく、水面のゆらぎや煌めき、木々や草の緑の微妙なちがいもしっかり表現できていました。
同社のモバイルプロジェクターで最高峰。
Anker Nebula Vega Portableはサイズを抑えつつ、性能面も妥協なく、モバイルプロジェクターでもかなりレベルの高い逸品です。
製品名 | Nebula Vega Portable |
---|---|
サイズ | 約192 x 192 x 59mm |
重さ | 約1.4kg |
明るさ | 500ANSIルーメン |
解像度 | フルHD(1920 x 1080画素) |
投影距離(投影サイズ) | 3.18m(120インチ)/ 2.66m(100インチ)/ 2.12m(80インチ) |
バッテリー駆動時間 | 3時間 |
スピーカー | 8W(4W x 2) |
OS | Android TV 9.0 |
価格 | 79,990円 |

Anker Nebula Capsule II
「Nebula Capsule II」は、世界初のAndroid TV 9.0搭載のモバイルプロジェクターです。
前機種「Anker Nebula Capsule Pro」の弱点である以下の2点を見事に払拭した製品に仕上がっています。
- 画面がやや暗くて解像度が低いこと
- 選べるアプリが少ないこと
サイズは350ml缶のAnker Nebula Capsule Proにくらべ、若干大きくなっているものの、それでも手で持ち運べるサイズ感です。
Nebula Capsule IIは、プロジェクター・TV・スピーカー・ゲーム機・PCモニターの機能が詰め込まれた5-in-1モデルなので、ひとつずつ簡単に紹介していきます。
まずBluetoothスピーカーとしても優秀で、Scan-Speak社のドライバー搭載かつ8Wの出力であり、そのサウンドは想像以上にパワフル。

それから投影サイズは最大100インチ、解像度は720p HD(1280 × 720画素)で、細かい文字でもボヤけずにくっきり見えるほど高精細。
輝度は200ANSIルーメンであり、他では100や150ANSIルーメンのものが多い中、モバイルプロジェクターとしても抜群の明るさを実現しています。
また、オートフォーカス機能を備え、投影距離を変えるだけでフォーカスをこのように自動で調整してくれます。
本体はUSB-C充電に対応しており、付属のPD対応充電器「Anker PowerPort Speed 1 PD30」を使うことで、約2.5時間で満充電が可能です。
本機種最大の特徴は、モバイルプロジェクターとして世界で初めてAndroid TV 9.0を搭載していることです。

純正のGoogle Playがアプリストアであるため、3,600以上ある豊富なアプリの中から好きなものを選ぶことができます。
ひととおりの動画アプリやゲームアプリが揃っているので、アプリ不足で困ることはまずありません。
YouTubeももちろん視聴可能で、本記事二度目の登場かっつーのYouTubeチャンネルを再生してみました。
高精細かつ音質もすばらしいので、安定のド迫力で動画を楽しむことができます。
Nebula Capsule IIはなんと、テレビと録画番組も視聴することができます。
厳密には「torne mobile」というアプリを介し、nasne(ナスネ)につなげて番組視聴が可能です。
torne mobile自体も直感的かつスピーディーで使いやすく、操作面で困ることはまったくありませんでした。

Nebula Capsule IIは、持ち運びできるサイズ感におさえつつ、スピーカー・プロジェクター・アプリビューワーの完成度がどれも高く、もはや弱点のない製品に仕上がっています。
Ankerが「Life Changer(生活を一変するもの)」と呼ぶのもうなづける、現状最強の一台です。
Anker「Nebula Capsule II」 | |
本体サイズ | 直径8.0 x 高さ15cm |
重量 | 740g |
解像度 | 1280 x 720(720p HD) |
投影サイズ | 最大100インチ |
明るさ | 200ルーメン |
スピーカー出力 | 8.0W(モノラル) |
バッテリー駆動時間 | 3時間 |
バッテリー容量 | 9,700mAh |
入出力端子 | HDMI |
ワイヤレス | Bluetooth・Wi-Fi |
Anker Nebula Capsule IIレビューはこちら

Anker Nebula Mars II Pro
「Anker Nebula Mars II Pro」は、Android 7.1搭載のモバイルプロジェクターです。
持ち手部分はレザーで、他モデルと一線を画す高級感をたたえ、NEBULAの刻印もカッコいい仕上がりです。
サイズは約122 x 137 x 178mmであり、超コンパクトとはいえないものの、持ち運びに不自由はなく、弁当箱(大)くらいの大きさです。
重さは約1,545gでちょっと重いモバイルノートPC程度なので、持ち運びはまったく問題ありません。
DCポートからの給電にくわえ、本体に内蔵するバッテリー駆動にも対応しています。
- 動画:約3時間
- 音楽:約30時間(Bluetoothスピーカーモード)
動画再生3時間はやや心もとないので、欲をいえばNebula Capsule IIのようにモバイルバッテリー充電に対応しているとありがたかったです。
側面には10Wスピーカーを2機搭載し、他のモバイルプロジェクターが6Wや8W出力である中、2倍以上のハイパワーとなっています。

明るさ最大500ANSIルーメンであり、モバイルプロジェクターとしてはかなり明瞭です。
解像度はHD(1280 x 720)であり、鮮明さではフルHDのNebula Vega Portableにゆずるものの、ルビ打ちでもつぶれず視認できて充分実用的。
オートフォーカスと台形自動補正(タテ自動・ヨコ手動)を搭載し、画面調整面は充実しています。
Android 7.1を搭載し、バージョンは若干古いものの、シンプルなUIで使いやすいメニュー画面となっています。

しかし、アプリストアがサードパーティ製の「AptoideTV」であるため、ラインナップは豊富ではありません。
とはいえ、YouTubeとAmazonプライム・ビデオ、Netflixがプリセットで入り、主要な動画アプリはおさえているため、実用面で困ることはあまりないでしょう。
ドローンさんのYouTubeチャンネルを再生したところ、HDではありますが、水面が繊細に揺れる様子や草木をかき分ける様子もしっかり表現されていました。
鮮明かつ音質もすばらしく、迫力ある大画面で動画を楽しむことができます。
サウンド面の優秀さはモバイルプロジェクター随一で、オーディオ面を重視するならAnker Nebula Mars II Proを買う理由は充分にあります。
家のリビングからキャンプなどのアウトドアまで、場所を選ばす活用できる、イベント時の頼れる相棒です。
製品名 | Nebula Mars II Pro |
---|---|
サイズ | 約122 x 137 x 178mm |
重さ | 約1.5kg |
明るさ | 500ANSIルーメン |
解像度 | HD(1280 x 720画素) |
投影距離(投影サイズ) | 2.66m(100インチ)/ 2.13m(80インチ) |
バッテリー駆動時間 | 3時間 |
スピーカー | 20W(10W x 2) |
OS | Android 7.1 |
価格 | 69,800円 |
Anker Nebula Mars II Proレビューはこちら

4K・フルHDのホームプロジェクターおすすめ7選
次に、おすすめのホームプロジェクターを紹介します。
4Kモデルに照明一体型モデルと、尖った機能をもつモデルがそろっています。
製品名 | サイズ | 重さ | 明るさ | 解像度 | スピーカー | OS | 価格 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
「Nebula Cosmos」![]() |
約290 x 198 x 91mm | 約2.0kg | 900ANSIルーメン | 1920 x 1080画素 | 20W(10W x 2) | Android TV 9.0 | 79,980円 |
「Nebula Cosmos Max」![]() |
約351 x 249 x 99mm | 約3.6kg | 1500ANSIルーメン | 3840 x 2160画素 | 40W(10W x 4) | Android TV 9.0 | 179,980円 |
「Nebula Nova」![]() |
約478 x 478 x 170mm | 約4.7kg | 800ANSIルーメン | 1920 x 1080画素 | 20W(10W x 4) | Android TV 9.0 | 99,990円 |
「Anker Nebula Solar」![]() |
約192 x 192 x 59mm | 約1.0kg | 400ANSIルーメン | 1920 x 1080画素 | 6W(3W x 2) | Andoroid TV 9.0 | 69,990円 |
「XGIMI Elfin」![]() |
約193 x 193 x 48mm | 約0.9kg | 800ANSIルーメン | 1920 x 1080画素 | 6W(3W x 2) | Android TV 10.0 | 78,900円 |
「XGIMI HORIZON Pro」![]() |
約208 x 218 x 136mm | 約2.9kg | 2200ANSIルーメン | 3840 x 2160画素 | 16W(8W x 2) | Andoroid TV 10.0 | 176,880円 |
「BenQ TK700STi」![]() |
約312 x 246 x 110mm | 約3.1kg | 3000ANSIルーメン | 3840 x 2160画素 | 5W(5W x 1) | Andoroid TV 9.0 | 200,000円 |
Nebula Cosmos
「Nebula Cosmos」は、Android 9.0搭載のホームプロジェクターです。
サイズは約290 x 198 x 91mmのおしゃれなオーバル形状であり、床置き面積は13インチのノートPCと同じくらいです。
スピーカーは左右に10Wずつ搭載する20W出力であり、全方位から音を出す360°スピーカーに仕上がっています。
快適なオートフォーカス機能を備え、リモコンのフォーカスボタンを押すと、焦点を自動調整してくれます。
さらに台形自動補正機能(オートキーストーン補正)も備え、垂直方向であれば自動修正できます。
解像度はフルHDであり、細かい文字(ルビ打ちまできっちり読める)もしっかり視認でき、ビジネス用途でも余裕で使えます。
明るさは900ANSIルーメンであり、さすがに真っ昼間の投影は厳しいものの、夕方以降ならくっきり視認できます。
OSにはAndroid 9.0を搭載し、YouTubeとAmazonプライムビデオ、Spotify、Huluなどがプリセットで入り、主な動画アプリはおさえています。
アプリストアは独自の「Nebula Manager」であり、Google Playほど豊富ではないものの、Netflixやtwitch、DAZN、TEDなど、よく考えられたラインナップです。
4K動画を再生したところ、水面の繊細なゆらぎや草木の一本一本まで鮮明に観ることができました。
音響の臨場感も素晴らしく、まさにワンランク上の動画体験が得られました。
Nebula Cosmosはコンパクト設計ながら、モバイルプロジェクターとは一線を画す性能を有し、エンタメ性にもすぐれています。
製品名 | Nebula Cosmos |
サイズ | 約290 x 198 x 91mm |
重さ | 約1496g |
明るさ | 900ANSIルーメン |
解像度 | 1920 x 1080画素 |
OS | Android 9.0 |
価格 | 79,980円 |

Nebula Cosmos Max
「Nebula Cosmos Max」は、Android TV 9.0搭載のホームプロジェクターです。
スピーカーは四方に10Wずつ搭載する40W出力であり、Dolby Digital PlusとSound Dimensionの搭載により、全方位からサウンドに包まれる360°スピーカーに仕上がっています。
便利なオートフォーカス機能にくわえ、電源オンすると焦点距離に合わせて自動調整してくれます。
さらに台形自動補正機能も備え、垂直方向なら台形から長方形になめらかに補正されます。
1,500ANSIルーメンと抜群の明るさで、昼すぎの明るい時間帯でも鑑賞に充分耐えます。
解像度は4Kと超高精細であり、ルビ打ちの細かい読みがなでもしっかり視認可能です。
OSにAndoroid TV 9.0を搭載し、タブレットライクなUIとなっています。
アプリストアは純正の「Google Play」であり、5,000以上のAndroidアプリをそのまま楽しむことができます。
YouTubeやAmazonプライムビデオ、Spotify、Hulu、TVer、DAZN、Paravi、ABEMA、GYAO!など、主要な動画アプリはもれなくおさえています。
4K動画を再生したところ、映像はべらぼうにきれいで、水のなめらかや草木の鮮明さも現地にいるかのごとく、再現度高く表現していました。
それから驚いたのが音響の良さで、ドルビーサウンドの恩恵で音の解像度と立体感がずば抜けていました。

製品名 | Nebula Cosmos Max |
サイズ | 約350 x 248 x 99mm |
重さ | 約3.6kg |
明るさ | 1,500ANSIルーメン |
投影距離(投影サイズ) | 3.98m(150インチ)/ 3.18m(120インチ)/ 2.66m(100インチ) |
解像度 | 3840 x 2160画素 |
OS | Andoroid TV 9.0 |
価格 | 179,980円 |

Nebula Nova
「Nebula Nova」は、LEDシーリングライトとスピーカー機能を内蔵するプロジェクターです。
背面の左右に10Wスピーカーを2機搭載し、Dolbyオーディオにも対応しているので、音響面の強力ぶりは本機の特徴のひとつです。
音楽を一度流すと、部屋全体にシャワーのように音がふりそそぎ、Dolbyオーディオの恩恵で包まれるようなサラウンド感・臨場感もしっかりあります。
リモコン操作だけでなく「Nebula Connect」によるアプリ操作にも対応しています。
引掛シーリングなら角型・丸型・丸形フル・フル引掛いずれのタイプでも取り付けできます。
Nebula NovaはpopIn Aladdin 2と同様、LEDライトとしての使い勝手にもすぐれています。
調光(明るさ)・調色(色温度)が無段階でなめらかに100段階ずつ、合計なんと10,000通りもの調整パターンに対応しています。
カスタマイズした明るさを起点に、リモコン操作で「昼光色・昼白色・電球色・消灯」の4パターンに切り替えられるので、実用性も高いです。
明るさは700ANSIルーメンあり、12時台に投影しても、カーテンで遮光していないにもかかわらず、視認性高く投影できています。
有線接続には対応していませんが、PC・スマホ・タブレットの画面をスクリーンにそのまま投影できるミラーリング機能を備えています。
本機の大きな特徴が、Android TV 9.0を搭載し、アプリストアもGoogle純正のGoogle Playをそのまま使えることです。
popInのようにAladdin用にチューニングされたアプリのみという制限もなく、ふだんから使っている動画アプリがそのまま利用できるのはかなりの強み。
NetflixはGoogle Playからだと直接ダウンロードできませんが、Nebula Manager経由でダウンロードできるようになっています。
また、我が家のようにテレビ使いしたい場合、nasneを設置したうえで「torne mobile」アプリで連携すれば、据え置きテレビのようにリアルタイム視聴や録画を楽しむことができます。
Nebula Novaは「天井投影でLEDライト 兼 プロジェクターを使いたい人」におすすめです。
同タイプはこれまでpopIn Aladdin一強でしたが、Ankerが本気で殴り込んできただけあり、明るさ・投影距離・スピーカー・OS各方面にわたってブラッシュアップしたモデルに仕上がっています。
Anker「Nebula Nova」 | |
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本体サイズ | 直径478 x 高さ170mm |
重量 | 約4.7kg |
解像度 | 1920 x 1080(フルHD) |
投影サイズ | 最大120インチ |
明るさ | 800ANSIルーメン |
スピーカー出力 | 10W x 2(20W) |
ワイヤレス | Bluetooth・Wi-Fi・Miracast・AirPlay |
価格 | 99,990円 |

Anker Nebula Solar
Anker社の「Nebula Solar」は、Android TV 9.0搭載のホームプロジェクターです。
設置サイズは約192 x 192mmで、横幅ふくめA4サイズに充分おさまり、バッグに忍ばせられる大きさです。
本体カラーは兄貴分のNebula Vega Portableと対をなすホワイトで、ベーシックで清潔感ある仕上がりです。
オートフォーカスならびに台形自動補正(タテ±40°まで自動)を搭載し、台形やピントずれをすぐに検知して修正してくれます。
裏面にはフリップスタンドも付き、ちょっとした傾斜(最大13°)であればこちらで対応可能です。
オーディオの出力は標準的で、3Wスピーカーを2機搭載しています。
明るさ最大400ANSIルーメン、解像度はフルHD(1920 x 1080)であり、ホームプロジェクターではミドルスペックにあたります。
細かい文字でもしっかり視認でき、ビジネス・ゲームふくめ、幅広い用途で使いやすくできています。
HDMIの有線接続に対応しているほか、iPhone・Androidスマホ・各種PCからのミラーリングにも対応しています。
Android TV 9.0を搭載し、タブレットライクなUIで直感的に操作できます。
アプリストアはAndroid純正の「Google Play」なので、5,000以上のAndroidアプリをそのまま楽しむことができます。
YouTubeやAmazonプライムビデオはもちろん、Spotify、Hulu、TVer、DAZN、Paravi、dTV、ABEMA、GYAO!など、主要なアプリはすべて収録しています。
ドローンさんのYouTubeチャンネルを再生したところ、水面のゆらぎや輝き、木々や草の緑の変化も表現できていました。
Anker Nebula Solarは中位のホームプロジェクターながら、実用性の高いスペックにおさまり、6万円台では魅力的なモデルです。
製品名 | Nebula Solar |
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サイズ | 約192 x 192 x 59mm |
重さ | 約1.0kg |
明るさ | 400ANSIルーメン |
解像度 | フルHD(1920 x 1080画素) |
投影距離(投影サイズ) | 3.18m(120インチ)/ 2.66m(100インチ)/ 2.12m(80インチ) |
スピーカー | 6W(3W x 2) |
OS | Android TV 9.0 |
価格 | 69,990円 |

XGIMI Elfin
「XGIMI Elfin」は、Android TV 10.0搭載のホームプロジェクターです。
外観デザインを白を基調とするシンプルなもので、インテリアを邪魔せず溶け込みます。
約19cm四方のコンパクトサイズかつ900g台の軽量設計で、片手でもかるがる持ち上げられます。
オートフォーカスにくわえ、垂直水平方向ともに自動の台形補正機能を搭載しています。
明るさは最大800ANSIルーメンであり、フルHD対応では最高クラスの明るさです。
真っ昼間の鑑賞はさすがに厳しいものの、夕方以降はくっきり明るく観ることができます。
投影画面上の細かい文字もしっかり視認可能です。
アプリストアも純正のGoogle Playであり、数千以上のアプリをそのまま利用できます。
友人の4K動画を再生したところ、水面のゆらぎや空や海の微妙な青の違い、草木が鮮明に見て取れ、抜群の映像体験が得られました。
Harman Kardonスピーカーによるクリア感のある音質も体感できました。
モバイルプロジェクターのサイズ感ながら本格的なホームプロジェクター。
XGIMI Elfinは、必要な機能が万遍なくそろった、小型高性能プロジェクターです。
製品名 | XGIMI Elfin |
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サイズ | 約193 x 193 x 48mm |
重さ | 約0.9kg |
明るさ | 800ANSIルーメン |
解像度 | フルHD(1920 x 1080画素) |
スピーカー | 6W(3W x 2) |
ワイヤレス規格 | 2.4 / 5.0GHz(IEEE802.11 a/b/g/n/ac)・Bluetooth 5.0 |
OS | Android TV 10.0 |
価格 | 78,900円(税込み) |

XGIMI HORIZON Pro
XGIMIの「XGIMI HORIZON Pro
外周には継ぎ目のないアルミが貼られ、パンチングメッシュの上質感は、インテリアにも見事に溶け込みます。
スピーカーには、オーディオ老舗メーカーであるHarman Kardon製のスピーカーを8W x 2機内蔵しています。
垂直水平(タテヨコ)方向の台形自動補正を搭載し、高速のオートフォーカスと合わせてその検知・修正精度は抜群です。
明るさ最大2,200ANSIルーメン、解像度は4K(3840 x 2160)であり、ホームプロジェクターでもかなりの高性能をほこります。
解像度も4Kと超高精細なので、草木の一本一本や細かい文字でもつぶれず表示でき、TV代わりに使っても全く遜色ありません。
HDMI制御にも対応し、HDMIで接続したデバイス(レコーダー・ゲーム機)のオンオフに連動したプロジェクターのオンオフに対応しています。
有線接続にくわえ、Chromecastも内蔵し、対応するスマホやPCからのミラーリングにも対応しています。
OSにはAndroid TV 10.0を搭載し、直感的なUIで操作性にすぐれています。
アプリストアは純正のGoogle Playであり、数千以上ものAndroidアプリを楽しむことができます。
YouTube、Amazon Prime Video、Hulu、dTV、Abema TV、DAZNなど、ふだん使っているアプリがそのまま使えます。
4K動画を再生したところ、音響の豊かさはもちろん、岩のゴツゴツ感や草木の鮮明さも素晴らしく、モバイルプロジェクターとは一線を画す映像美を堪能できます。
ホームプロジェクターの最適解。
XGIMI HORIZON Pro
製品名 | XGIMI HORIZON Pro |
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サイズ | 約208.4 x 218.4 x 136.2mm |
重さ | 約2.9kg |
明るさ | 2,200ANSIルーメン |
解像度 | 4K(3840 x 2160画素) |
スピーカー | 16W(8W x 2) |
ワイヤレス規格 | 2.4 / 5.0GHz(IEEE802.11 a/b/g/n/ac)・Bluetooth 5.0 |
OS | Android TV 10.0 |
価格 | 176,880円(税込み) |

BenQ TK700STi
BenQ社の「TK700STi」は、Android TV 9.0搭載のホームプロジェクターです。
出で立ちはビジネスプロジェクターを連想するシンプルなもので、ゲーミングらしきギラつき感は全くありません。
天面のレンズ側には、焦点を調整できるフォーカスダイヤルとズームレバーがついています。
なかでもズーム機能(約1.2倍)が付いているのはめずらしく、投影距離があまり確保できない部屋でも画面を拡張できるので重宝します。
操作自体は基本的に付属のリモコン(単三電池 x 2)で行い、音声操作ボタンやPrime Videoボタンも付いており、操作感・質感ともにかなり優秀です。
明瞭度は最大3,000ANSIルーメン、解像度は4K(3840 x 2160)であり、明るさはかなりのレベルにまとまっています。
4Kで超高精細なのはもちろん、14時ごろの比較的明るい時間帯でも充分視認できるくらいの明るさです。
投影距離の短さも特色のひとつで、100インチの大画面を映すのに通常2.5〜3m必要であるところ、BenQ TK700STiなら2mで100インチ投影できます。
フォーカス調整は手動なものの、台形補正機能を搭載し、タテ方向なら画面の歪みを自動で修正してくれます(水平方向は手動)。
OSにはAndroid TV 9.0を搭載し、タブレットライクなUIで使いやすくできています。
アプリストアには純正のGoogle Playを収録し、5,000以上ものAndroidアプリを楽しむことができます。
4K動画をYouTube再生したところ、滑らかかつ繊細なところまで表現し切り、さながらシアターで観ているような臨場感とダイナミックさがありました。
スピーカーの出力は5Wですが、前後両方向に音を放つtreVoloスピーカーの恩恵で、想像以上にサラウンド感のある仕上がり。
本機唯一ともいえるユニークな特徴が、ゲーミングプロジェクターであるという点です。
ジャンル別にゲームを楽しめるよう、RPG / FPS / SPG(スポーツゲーム)という3つのゲームモードを搭載しています。
- RPG 没入感のある映像に低音重視
- FPS 絶妙な陰影表現に定位重視
- SPG リアル感のある映像にくっきりした音響
BenQ TK700STiでは、動きの速いゲームでもラグが生じにくいよう、応答速度の向上を図っています。
製品 | BenQ TK700STi | 通常のDLPプロジェクター |
[email protected] | 16.67ms | 約40ms |
フル[email protected] | 8.33ms | 約20ms |
フル[email protected] | 4.16ms | 約15〜20ms |
RPGゲームとFPSゲームを実際に流し、どの程度プレイできそうか確認してみました。
まずはファイナルファンタジー15を[email protected]で流してみたところ、戦闘・召喚シーンでのカクつきもなく映像美も堪能でき、まさにプロジェクターにうってつけのゲームといった感じでした。
次にApex Legendsを最初に[email protected]でプレイしたところ、当然高精細ではあるものの、激しく動いたときにややカクつくので正直厳しかったです。
フルHDに落として120Hz以上に持っていけば、索敵も問題なく充分に楽しめるレベルまで引き上がりました。
ただし、100インチの大画面で視線の移動量が多いと、首が左右に振れる機会が増え、それで若干酔ってしまいました……。
以上を踏まえると、モンハンやバイオハザードといった、動きの激しすぎないアクションゲームをプレイするのに適していると感じました。
とはいえ、プロジェクターでゲームをここまで遊べるのは驚きでしかなく、まさにゲーミングプロジェクターの名にふさわしい一品。
製品名 | BenQ TK700STi |
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サイズ | 約312 x 246 x 110mm |
重さ | 約3.1kg |
明るさ | 3,000ANSIルーメン |
解像度 | 4K(3840 x 2160画素) |
ズーム | 1.2倍 |
スピーカー | 5W x 1(CinemaMaster Audio+2) |
ワイヤレス規格 | 2.4 / 5.0GHz(IEEE802.11 a/b/g/n/ac)・Bluetooth 5.0 |
OS | Android TV 9.0 |
応答速度 | 4K:16.67ms(60Hz動作時) フルHD:16.67ms(60Hz動作時) フルHD:8.33ms(120Hz動作時) フルHD:4.16ms(240Hz動作時) |
価格 | 200,000円(税込み) |

おすすめのプロジェクターまとめ
本記事は「Android搭載プロジェクターのおすすめをモバイルとホーム型に分けて紹介」について書きました。
場所を選ばず使えるモバイルプロジェクターとマルチに活躍するホームプロジェクター。
このたび紹介したプロジェクターは、いずれも自信を持っておすすめできるものなので、ご自身の使い方や目的と照らし合わせながら吟味してみてください。
どうも、マクリン( @Maku_ring)でした。














