ガジェットの中でもモバイルバッテリー大好きマクリン( @Maku_ring)です。
歩くモバイルバッテリーと呼ばれるワタクシでも「これは買うべきじゃなかったな……」という失敗をたくさん経験してきました。
数々の失敗を経て、いまも使い続けているモバイルバッテリーは、本当の意味でおすすめできるものです。
そんなわけで本記事は「【2023年】モバイルバッテリーのおすすめを徹底比較【PD・大容量・Qi対応・薄型】」について書きました。
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モバイルバッテリーとはそもそも何?
モバイルバッテリーとは「充電式電池(二次電池)を内蔵し、USB端子から充電できる、携帯性を有するバッテリー」のことをいいます。
充電式電池を内蔵していることが、モバイルバッテリーを定義づけするものであり、内蔵していない「USB充電器」との違いでもあります。
USB充電器は一般的にコンセントを備えていますが、モバイルバッテリーの中にはコンセントを搭載し、充電器として使えるものもあります。
モバイルバッテリーは、二次電池の容量でバッテリー容量、周辺パーツ合わせた大きさでサイズが決まり、USB端子の種類で汎用性が決まります。
メーカーもANKER・RAVPower・AUKEY・cheeroなど、実にたくさんの種類が存在しますので、次章で説明する「モバイルバッテリーの選び方」を参考にしぼってみてください。
モバイルバッテリーの選び方
ひとえにモバイルバッテリーといっても、各社いろいろな特徴があります。
それではモバイルバッテリーを選ぶ上で大事な6つのポイントを挙げていきます。
1. 通常タイプとハイブリッドタイプのいずれにするか
モバイルバッテリーは大きく2つのタイプに分かれています。
モバイルバッテリーのタイプ
- モバイルバッテリーのみの「通常タイプ」
- モバイルバッテリーでもUSB充電器でも使える、ACプラグ付きの「ハイブリッドタイプ」

旅行や出張が多く、たびたびUSB充電器を使う機会のある人は、ハイブリッドタイプにすることでUSB充電器が要らなくなるメリットがあります。
しかしハイブリッドタイプは、ノートPCを充電するのに適したバッテリー容量・充電規格の製品が現状ありません。
つまり、ノートPCの充電まで想定している人は、通常タイプを選ぶ必要があるのです。
- モバイルバッテリーには、通常タイプとハイブリッドタイプがある
- USB充電器を持ち歩く人はハイブリッドタイプ、PC充電まで想定している人は通常タイプを選ぼう
2. 重さとバッテリー容量のいずれを優先するのか
買うべきモデルをしぼる上で大事なのは、自分が携帯性(重さ)とバッテリー容量のどちらを優先するかということ。
なぜ無理なのか? それはバッテリー容量が重さに依存するからです。
バッテリーのほとんどはリチウムイオン電池。
電池をたくさん積むほど容量が大きくなり、多くの回数を充電できるようになります。

また基本的に、通常タイプよりもハイブリッドタイプの方が重め。
これはUSB充電器の機能をプラスしなければならない分、どうしても内部のパーツ数が増えるためです。
スマホの重さは、例えばiPhoneが約150〜200g。この重さを基準に、重い・軽いで考えるといいでしょう。
- モバイルバッテリーは携帯性(重さ)とバッテリー容量のいずれかを優先しよう
- モバイルバッテリーの重さはスマホの150〜200gを基準に考えよう
3. バッテリー容量(mAh)の考え方
バッテリー容量は「mAh(ミリアンペアアワー)」という単位で表されます。
これは電流(mA)と時間(h)の掛け算で、そのまま表現すると「1時間で流せる電流量」のことです。
平たく書くと「バッテリーに蓄えられる電気量」。
例えば2,000mAhのバッテリーは「1時間で2,000mAの電流を流せるだけの電気量をもっている」が、1時間あたりの消費電流が500mAである場合「4時間 = 2,000mAh ÷ 500mA」使えることになります。
同じく2,000mAhのバッテリーは、1,000mAhの容量があるスマホを「2回 = 2,000mAh ÷ 1,000mAh」充電できるのです。
これまたiPhoneを例にあげると2,000〜2,800mAh、iPadは約10,000mAhです。
それから僕の愛用しているMacBook Proは約22,000mAh。
スマホやタブレットの充電が中心になる場合は5,000mあるいは10,000mAhクラスのモバイルバッテリー、ノートPCまで視野に入れるならば20,000mAhクラスから選ぶことをおすすめします。
- スマホ・タブレットは5,000・10,000mAhクラスのモバイルバッテリー、ノートPCは20,000mAhクラスから選ぼう
4. ケーブル内蔵であるか
モバイルバッテリーにともなう付属品で絶対に必要なのが充電ケーブル。
場合によっては複数本のケーブルを持ち歩く必要があります。
- ケーブルを別に持ち歩きたくない人はケーブル内蔵モデルを選ぼう
5. ワイヤレス給電規格のQi(チー)を搭載しているか
置くだけで充電できる、ワイヤレス給電規格「Qi」対応のQi搭載モバイルバッテリー。
iPhone 14シリーズをはじめ、多くのスマホがワイヤレス充電をサポートしています。
対応機種を使っているならば、迷わずQi搭載モデルを選びたいところ。

- Qi対応スマホを使用しているならば、Qi搭載モデルのモバイルバッテリーを選ぼう
6. PD(Power Delivery)対応であるか
ノートPCへも充電できる、20,000mAhクラスの超大容量タイプのモバイルバッテリーも数多く出揃ってきました。

モバイルバッテリー自体の容量が大きく、またノートPCの容量も大きいです。
通常規格のモバイルバッテリーでは、バッテリー自体の満充電に時間を要し、ノートPCへの充電にも時間を要してしまいます。
モバイルバッテリーがPD対応していると、いずれの時間も通常規格の半分以下に抑えることができるのです。
つまり、ノートPCまで充電する場合は、PD対応モデルを選びましょう。

- ノートPCへの充電を想定している場合、PD対応の20,000mAhクラスモバイルバッテリーを選ぼう
以上6点がモバイルバッテリーを選ぶ上で大事なポイントです。
次章ではデバイス・メーカー別・5,000mAh・10,000・20,000mAhの3つに分けて、おすすめ商品をひたすら紹介していきます。

デバイス・メーカー別におすすめのモバイルバッテリー
デバイス・メーカー別におすすめのモバイルバッテリーをそれぞれ紹介します。
iPhone・Androidスマホにおすすめのモバイルバッテリー
iPhoneやAndroidスマホ向けのモバイルバッテリーを選ぶなら、重ね持ち需要も高いので、やはり軽量・スリムであることは欠かせません。
それからiPhoneの高速充電(30分で50%充電)もカバーする20W出力であったり、AndroidスマホならUSB-Cケーブル内蔵タイプが欲しいところ。
こちらの記事では、上記の特徴をもつiPhone・Androidスマホ向けのモバイルバッテリーを特集しています。
ワイヤレス充電対応でおすすめのモバイルバッテリー
近年需要が高まっているのが、MagSafe対応iPhoneやQi対応Androidスマホにくっつけるだけで充電できる、ワイヤレス充電対応のモバイルバッテリーです。
有線接続の充電にくらべ、充電速度自体はどうしても劣るもの、ピタッと貼り付けるだけで充電できるのは、それ以上にメリットが大きいです。
こちらの記事では、ワイヤレス充電に対応するモバイルバッテリーを特集しています。
ANKERでおすすめのモバイルバッテリー
数あるモバイルバッテリーメーカーの中でもっともおすすめなのが、ANKER(アンカー)です。
たしかな品質と性能でAmazon内でもトップクラスに売れ続け、同社製であればどれを選んでもハズレがないと断言できるほど信頼は厚いです。
その種類も、安いモデルからパワフルで高級感あふれる超大容量モデルまでバリエーション豊か。
こちらの記事では、ANKERのモバイルバッテリーでもおすすめのモデルを紹介しています。
5,000mAhでおすすめのモバイルバッテリー
ひとえにモバイルバッテリーといっても、バッテリー容量・USBポート数/種類と、さまざまなモデルがあります。
バッテリー容量は「充電するデバイスが何なのか」によって、どのモデルを選ぶか分かれてきます。
サイズ・重量は基本的にバッテリー容量と依存するため、携帯性を重視するほど、バッテリー容量の小さいものを選ぶ必要があります。
軽量性をとにかく優先するなら、5,000mAhのモバイルバッテリーが最適です。
充電デバイスがスマホやイヤホンのみであれば、このクラスのモデルを選ぶことをおすすめします。
製品名 | バッテリー容量 | ポート | 重量 | タイプ | PD対応 | Qi対応 | ケーブル内蔵 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
「Anker 321 Power Bank (PowerCore 5200)」![]() |
5,200mAh | USB-C(12W入出力) USB-A(12W出力) ※ポート合計12W出力 |
約129g | 通常タイプ | |||
「Anker 622 Magnetic Battery(MagGo)」![]() |
5,000mAh | USB-C(12W入出力) Qiワイヤレス(5W / 7.5W出力) |
約144g | ワイヤレス充電タイプ | |||
「Anker 521 Power Bank (PowerCore Fusion, 45W)」![]() |
5,000mAh | PD対応USB-C x 2(45W出力) ※ポート合計18W出力(モバイルバッテリー使用時) ※ポート合計45W出力(充電器使用時) |
約200g | ハイブリッドタイプ | |||
「Anker 511 Power Bank (PowerCore Fusion 5000)」![]() |
5,000mAh | PD対応USB-C(20W出力) | 約168g | ハイブリッドタイプ |
Anker 321 Power Bank (PowerCore 5200)
「Anker 321 Power Bank (PowerCore 5200)」は、iPhone x 約1回分の充電に対応する、5,200mAhのモバイルバッテリーです。
約96 × 45 × 23 mmのハンディサイズで、同社の5,000mAhクラス「511 Power Bank」や「633 Magnetic Battery」と比較しても、ひときわ小さいサイズにおさまっています。
重量は約129gで、同社の5,000mAhの中でも最軽量クラスです。
USB-Cは最大12Wの入出力に対応し、本体充電ならびにスマホの急速充電に対応しています。
USB-A側も最大12W出力まで対応しています。
2ポート接続時は合計最大12Wに制限されるものの、iPhone + AirPodsといったように、スマホとイヤホンの同時充電に適しています。
Anker 321 Power Bank (PowerCore 5200)は「ベーシックな5,000mAhのモバイルバッテリーがほしい人」におすすめです。

Anker 622 Magnetic Battery(MagGo)
MagSafe対応モバイルバッテリー「Anker 622 Magnetic Battery」です。
表面には、iPhone / Qi対応スマホ / ワイヤレスイヤホンの充電に対応するマグネット式ワイヤレス充電パッドを搭載しています。
カラーはブラックふくめ、グリーン・ブルー・パープル・ホワイトの5色があり、無骨なモバイルバッテリーらしからぬ淡い色合いに仕上がっています。
サイズは約105 x 66 x 13 mmのハンディサイズ、重量は約144gとご飯1杯分くらいの軽さです。
サイズ感はProだと横にすこし余るくらい、miniだと若干はみ出るので注意ください。
充電パッドにMagSafe対応iPhoneをもっていくと、磁力でパチッとくっ付き、充電が開始します。
ケース越しであってもMOFT MagSafe対応ケースのようなマグネット搭載ケースなら、問題なくワイヤレス充電できます。
約900gの荷重に耐える強力マグネット搭載で、バッテリーで本体を持ち上げても外れる心配はありません。
ただし、ワイヤレス出力は最大7.5Wであり、高速ワイヤレス充電(15W)の半分の出力なので、カラからフル充電まで3時間以上かかります。
iPhoneだけでなく、Qi対応ワイヤレスイヤホンの充電にも使えます。
角度調整はできないものの、画面を視認しやすい60度の傾斜となっています。
最大12W出力できるUSB-Cポートもそなえ、iPhone 13シリーズの高速充電(20W必要)には足りないものの、スマホの急速充電は可能です。
ワイヤレス + USB-Cの同時充電は非対応ですが、本体充電とワイヤレス充電が両立できるパススルー充電に対応し、充電器代わりにも使えます。
Anker 622 Magnetic Batteryは「iPhoneが充電できる、スタンド搭載のワイヤレスモバイルバッテリーが欲しい人」におすすめです。
Anker 622 Magnetic Batteryレビューはこちら
Anker 521 Power Bank (PowerCore Fusion, 45W)
これ1台でUSB急速充電器とモバイルバッテリーの2役をこなす「Anker 521 Power Bank (PowerCore Fusion, 45W)」です。

カラーはグリーン以外に、個性を出したい人にぴったりのブルー・パープル、ベーシックなブラック・ホワイトの全5色。
モバイルバッテリーでありつつ、背面には充電器としても使えるコンセントプラグが付いています。
バッテリー本体の充電はコンセントからとUSB-Cからの2種類に対応しています。
サイズは約71 × 60 × 31 mmで、同クラスのAnker PowerCore III Fusion 5000と比べても約20%の小型化を実現しています。
重量は約204gとやや重め。
コンセントに挿して充電器で使うと単ポート最大45W出力まで対応し、MacBook Airも急速充電できます。
モバイルバッテリー使用なら最大20W出力に対応し、iPhone 14 Proなどのスマホやタブレットの急速充電が可能です。
充電器使用なら2ポート合計最大45Wで、MacBook Airとスマホの同時急速充電も可能です。

Anker 521 Power Bank (PowerCore Fusion, 45W)は「MacBook Airまで急速充電できる、充電器と一台二役のモバイルバッテリーがほしい人」におすすめです。
Anker 511 Power Bank (PowerCore Fusion 5000)
「Anker 511 Power Bank (PowerCore Fusion 5000)」は、5,000mAhのUSB充電器搭載モバイルバッテリーです。
上面にはめずらしいストラップも搭載し、携帯性にすぐれています。
背面には充電器として使えるコンセントプラグを搭載しています。
最大20W出力のPD対応USB-Cを搭載し、iPhone 12/13シリーズの高速充電(30分で50%充電)に対応しています。
本機はパススルー充電に対応し、コンセントを挿して本体充電しながらのデバイス充電が可能です。
パススルー充電時は最大15W出力に制限されるようで、モバイルバッテリー使用時にくらべて出力が抑えられます。
USBポートの位置とポート数が少ない点は気になるものの、5,000mAhクラスの同タイプではすぐれたモデルです。
10,000mAhでおすすめの大容量モバイルバッテリー
重さはややあるものの、タブレットやスマホを複数回充電するなら、10,000mAhのモバイルバッテリーが適しています。
近ごろは、ノートPCまで充電できるPD対応モデルも増えています。
僕がふだん使うのは、このクラスであることが多いです。
製品名 | バッテリー容量 | ポート | 重量 | タイプ | PD対応 | Qi対応 | ケーブル内蔵 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
「CIO SMARTCOBY DUO 20W」![]() |
10,000mAh | PD対応USB-C x 2(18W入力20W出力) ※ポート合計40W出力 |
約185g | 通常タイプ | |||
「Anker PowerCore 10000 PD Redux 25W」![]() |
10,000mAh | PPS対応USB-C(18W入力25W出力) USB-A(18W出力) ※ポート合計15W出力 |
約194g | 通常タイプ | |||
「CIO SMARTCOBY Pro」![]() |
10,000mAh | PD対応USB-C(20W入力30W出力) QC4.0対応USB-A(30W出力) ※ポート合計30W出力 |
約183g | 通常タイプ | |||
「CIO SMARTCOBY Pro CABLE」![]() |
10,000mAh | PD対応USB-C x 2(35W出力) ※ポート合計15W出力 |
約196g | ハイブリッドタイプ | |||
「Anker 633 Magnetic Battery(MagGo)」![]() |
10,000mAh | PD対応USB-C(20W入出力) USB-A(18W出力) Qiワイヤレス(7.5W出力) ※ポート合計18W出力 |
約219g | ワイヤレス充電タイプ | |||
「CIO SMARTCOBY Pro PLUG」![]() |
10,000mAh | PD対応USB-C(30W出力) USB-A(22.5W出力) ※ポート合計42W出力 |
約265g | ハイブリッドタイプ | |||
「Anker 733 Power Bank (GaNPrime PowerCore 65W)」![]() |
10,000mAh | PD対応USB-C x 2(65W出力) USB-A(22.5W出力) ※ポート合計15W出力(モバイルバッテリー使用時) ※ポート合計65W出力(充電器使用時) |
約320g | ハイブリッドタイプ | |||
「MATECH GanCell 10000 60W」![]() |
9,600mAh | PD対応USB-C x 2(60W出力) ※ポート合計40W出力(モバイルバッテリー使用時) ※ポート合計60W出力(充電器使用時) |
約290g | ハイブリッドタイプ |
CIO SMARTCOBY DUO 20W
「CIO SMARTCOBY DUO 20W」は、10,000mAhの小型モバイルバッテリーです。
表面は、しっとりした手触りの良い加工が施され、手なじみの良い質感をもっています。
サイズは約98 × 50 × 25 mmであり、10,000mAhクラスのなかでもひときわコンパクトに仕上がっています。
USB-Cはいずれも最大18W入力に対応し、約2.2時間でフル充電可能です。
パススルー充電にも対応し、一方のUSB-Cで本体を充電しながらもう一方のUSB-Cでデバイス充電といったこともできます。
USB-C1・C2ともに単ポートなら最大20W出力に対応し、iPhone・Android端末ともに急速充電可能(iPhoneは高速充電)です。
2ポート合計でも最大40Wとワット数が制限されないため、スマホ x 2台、スマホ + タブレットといった組み合わせでも急速充電できるので重宝します。
CIO SMARTCOBY DUO 20Wは「スマホ・タブレットを2台同時急速充電したい人」におすすめです。

Anker PowerCore 10000 PD Redux 25W
「PowerCore 10000 PD Redux 25W」は、数少ないPPSに対応するモバイルバッテリーです。
表面にはストライプメッシュが施され、傷の目立ちにくいデザインとなっています。
出力はベースモデルのPowerCore 10000 PD Reduxから大幅アップしたものの、サイズは変わらず、名刺ケース以下のコンパクトサイズにおさまっています。
最大25出力のPPS対応USB-Cと最大18W出力のUSB-Aを搭載しています。
USB-Cはバッテリー本体の充電にも対応し、最大18W以上のPD対応充電器と組み合わせれば、約3.5時間でフル充電可能です。
PPS出力は「3.3-6V / 3A」と「3.3-11V / 2.78A」であり、対応スマホの25W充電に対応しています。
Galaxy S21などのPPS対応スマホに充電すると「超急速充電」と表示し、PPSをサポートしていることが分かります。
iPhone 12シリーズのようなPPS非対応スマホであっても最大20Wの高速充電に対応し、約30分の充電で50%に到達します。
USB-A側は最大18W出力に対応しているものの、PPS対応でないため、Galaxy S21を充電しても「急速充電」の表示にとどまります。
2ポート接続時は最大15Wに制限されるものの、スマホの2台同時充電が可能です。 ただし、各機器へのワット数は7.5W程度にとどまるため、充電速度はそれほど速くないので、その点は注意が必要。
PowerCore 10000 PD Redux 25Wは「PPS対応スマホをフルスピード充電できるモバイルバッテリーが欲しい人」におすすめです。
Anker初のPPS対応ながらiPhoneの高速充電もサポートし、低電流モードもそなえるなど、機能性高し。
PowerCore 10000 PD Redux 25Wレビューはこちら

CIO SMARTCOBY Pro
「CIO SMARTCOBY Pro」は、最大30WまでのUSB PD規格に対応する10,000mAhのモバイルバッテリーです。
シリコンの吹付加工が施され、指紋の付きづらい表面となっています。
なんと、クレジットカードサイズ以下の小型サイズであり、同クラスで最小であった「AUKEY Basix Mini」をもわずかに下回る大きさを実現しています。
重量は最軽量(約179g)にせまる約183gです。
両サイドにはそれぞれ、最大30W出力のPD対応USB-CとQC 4+(Quick Charge 4+)対応USB-Aを搭載しています。
USB-Cは本体充電にも対応し、最大20Wまでの入力が可能です。
USB-Cは最大30W出力にも対応し、MacBook Airといった一部のモバイルノートPCでも急速充電できます。
USB-AはQC対応デバイスであれば最大30W出力までカバーするものの、Pixel 5・iPad Proといった非対応デバイスは5〜10Wにおさまります。
パススルー機能も搭載し、本体充電しながらのデバイス充電もお手のもの。
CIO SMARTCOBY Proは、携帯性と高出力を体現する理想的なモバイルバッテリーです。

CIO SMARTCOBY Pro CABLE
SMARTCOBY Pro CABLEは、10,000mAhのケーブル一体型モバイルバッテリーです。
表面にはおなじみの粗いシボ加工が施され、表面にキズの付きにくいデザインに仕上がっています。
側面にはUSB-Cケーブルが溝にそって格納され、本体 / デバイス充電用のケーブルとしてそのまま使えるようになっています。
本体は約83 × 66 × 25.3 mmのクレカサイズで、同容量のSMARTCOBY Pro PLUGよりさらに小さくできています。
側面の電源ボタンを押すと、隣の液晶でバッテリー残量が1%刻みでデジタル表示されます。
重量は200gを切り、同クラスの中でも軽量の部類に入ります。
ケーブル側 / USB-Cポートともに、単ポート最大35Wの高出力に対応し、MacBook Airなど一部のモバイルノートPCまで急速充電可能です。
パススルーにも対応し、バッテリー本体を充電しつつ、デバイス充電するといったことも可能です。 ただし、パススルー時の合計ワット数は最大15Wに制限されるため、本体・デバイス充電ともに入出力はかなりしぼられてしまいます。
ケーブル側とポート側を使った2台同時充電にも対応しますが、出力はパススルーと同様、合計最大15Wなので、スマホ2台だと通常充電になる可能性があります。
SMARTCOBY Pro CABLEは「ケーブル一体型のノートPC用モバイルバッテリーがほしい人」におすすめです。
Anker 633 Magnetic Battery(MagGo)
「Anker 633 Magnetic Battery(MagGo)」は、10,000mAhのMagSafe対応モバイルバッテリーです。
カラーはブラックふくめ、ホワイト・ブルーの3色があり、男女問わずに使いやすいカラーも用意されています。
表面には最大7.5Wのマグネット式ワイヤレス充電パッドを搭載しています。
充電パッドにMagSafe対応iPhone(12シリーズ以降)をもっていくと、磁力でパチッとくっ付き、充電が開始します。
Qi対応イヤホンやAndroidスマホはマグネット吸着しないものの、ワイヤレス充電自体は可能です。
ワイヤレス出力は最大7.5Wであり、高速ワイヤレス充電(15W)の半分の出力なので、フル充電まで4時間近く要します。
底面には電源ボタンとUSB-Aポート、側面にはUSB-Cポートをそなえています。
USB-Cは最大20W出力でき、iPhone 13シリーズの高速充電(30分で50%充電)にくわえ、Androidスマホの急速充電も可能です。
USB-A側は最大18W出力に対応し、通常のモバイルバッテリーとして考えてもかなり優秀。
パススルー充電にも対応し、本体充電しながらのワイヤレス充電にも対応しています。

ほかのモバイルバッテリーにない機能として、背面にフリップ式の折りたたみスタンドを格納しています。
ややチャチい感じはあるものの、引き出すだけで自立できるのは重宝します。
縦置き・横置きのいずれでも使えるので、ZOOM・インスタライブ・YouTube視聴など、シーンに応じて使い分けられます。
合計出力は最大18Wに制限されるものの、ワイヤレス + USB-C + USB-Aを用いた3台同時充電もカバーしています。
Anker 633 Magnetic Battery(MagGo)は「iPhoneがワイヤレス充電できる、10,000mAhのワイヤレスモバイルバッテリーが欲しい人」におすすめです。
CIO SMARTCOBY Pro PLUG
「SMARTCOBY Pro PLUG」は、10,000mAhのUSB充電器搭載モバイルバッテリーです。
表面には粗いシボ加工が施され、キズの目立ちにくいデザインに仕上がっています。
背面には格納型のコンセントプラグを搭載し、バッテリー本体の充電はコンセントからのみに対応しています(約2.5時間)。
充電器としての機能も持ち合わせているので、重量は約253gとやや重め。
LEDはバッテリー残量に応じて4色に変わり、色で識別するようになっています。

CIO様より提供
最大30W出力のPD対応USB-Cを搭載し、MacBook Airの充電すらカバーできる高出力です。
PPSにも対応し、従来のPDをしのぐ充電速度で超急速充電可能です。
USB-C側だけでなく、USB-A側も最大22.5Wとなかなかの高出力仕様。
コンセント付きでもCIOのみの特長としてパススルー充電に対応し、本体充電しながらのデバイス充電に対応しています。
CIO SMARTCOBY Pro PLUGは、2台同時接続時でもUSB-C側の出力が制限されず、MacBook Airを急速充電しつつスマホも同時充電可能です。
CIO SMARTCOBY Pro PLUGは「充電器と一台二役でノートPC用のモバイルバッテリーがほしい人」におすすめです。
Anker 733 Power Bank (GaNPrime PowerCore 65W)
「Anker 733 Power Bank (GaNPrime PowerCore 65W)」は、10,000mAhのUSB充電器搭載モバイルバッテリーです。
バッテリー本体の充電はコンセントからとUSB-Cからの2種類に対応しています。
サイズは約111 × 63 × 31 mmで、同クラス・同タイプのCIO SMARTCOBY Pro PLUGと並べると、若干大きめ。
重量も約320gと若干重め。
2つのUSB-Cポートは、モバイルバッテリーとしての使用であれば最大30W出力に対応し、MacBook Airなど一部のモバイルノートPCなら急速充電可能です。
コンセントに挿して充電器で使うと最大65W出力までアップし、13・14インチMacBook Proまで急速充電できます。
こちらのUSB-CはPPSにも対応するので、PPS対応スマホとの接続で超急速充電の充電グラフィックを表示し、20W以上での超急速充電が確認できました。
2ポート・3ポート使用だと出力が若干しぼられるものの、充電器使用なら合計最大65W出力に対応しています。

モバイルバッテリー使用だと合計15W出力まで落ちちゃうので、スマホ2台同時充電だと通常充電になるので注意ください。
Anker 733 Power Bank (GaNPrime PowerCore 65W)は「MacBook Proまで急速充電できる、充電器と一台二役のモバイルバッテリーがほしい人」におすすめです。
MATECH GanCell 10000 60W
「MATECH GanCell 10000 60W」は、9,600mAhのUSB充電器搭載モバイルバッテリーです。
モバイルバッテリーでありつつ、背面には充電器でも使えるコンセントプラグを搭載し、プラグを開くとLEDが点灯します。
バッテリー本体は、コンセントにつなぐかUSB-Cにつなぐかで充電可能です。
パススルーにも対応し、片方のUSB-Cで本体を充電しつつ、もう片方のUSB-Cでデバイス充電といったこともできます。
サイズは約80.7 × 76 × 32.5 mmで、同クラス・同タイプのCIO SMARTCOBY Pro PLUG・Anker 733 Power Bankと並べてもコンパクトなのが分かります。
重量も約291gとそこそこ。
側面にはタッチ対応のバッテリー残量表示バーがつき、青LEDの表示面積によってバッテリー残量を4段階で確認できるものの、正直若干分かりづらいです……。
コンセントに挿した充電器使用の場合、最大60W出力まで対応し、13・14インチMacBook Proも急速充電できます。
2ポート使用した際も合計最大60W(30W + 30W)をキープし、MacBook Air 2台同時充電も可能です。
モバイルバッテリー使用でも最大40W出力が可能で、この状態でもMacBook Airが急速充電できます。
MATECH GanCell 10000 60Wは「ノートPCが無理なく充電できるモバイルバッテリー搭載充電器が欲しい人」におすすめです。
20,000mAhでおすすめの超大容量モバイルバッテリー
ずっしりとした重量感はありますが、ノートPCやiPad Proの充電まで想定するなら、やはり20,000mAhのモバイルバッテリーです。
出張・旅行に持ち出しても、バッテリーがカラにならない安心感があります。
製品名 | バッテリー容量 | ポート | 重量 | タイプ | PD対応 | Qi対応 | ケーブル内蔵 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
「Anker 335 Power Bank (PowerCore 20000)」![]() |
20,000mAh | PD対応USB-C x 2(18入力20W出力) USB-A(18W出力) ※ポート合計18W出力 |
約476g | 通常タイプ | |||
「CIO SMARTCOBY TRIO 65W」![]() |
20,000mAh | PD対応USB-C x 2(65W入出力 x 1 / 65W出力 x 1) USB-A(12W出力) ※ポート合計95W出力 |
約392g | 通常タイプ | |||
「Anker 737 Power Bank (PowerCore 24000)」![]() |
24,000mAh | PD対応USB-C x 2(140W入出力 x 1 / 140W出力 x 1) USB-A(18W出力) ※ポート合計140W出力 |
約632g | 通常タイプ |
Anker 335 Power Bank (PowerCore 20000)
Anker 335 Power Bank (PowerCore 20000)は、20,000mAhの超大容量モバイルバッテリーです。
サイズは約167 × 83 × 24 mmとややゴツめで、同クラスのCIO SMARTCOBY TRIO 65Wと並べるとこんな感じです。
重量は約481gと重め。
USB-CはPPS非対応ではあるものの、最大20W出力に対応し、スマホの急速充電が可能です。
バッテリー本体の充電もUSB-Cからでき、最大19W入力が確認できました。
2ポート・3ポート接続時は最大18Wに制限され、スマホの急速充電は厳しいものの、スマホ x 2台 + イヤホンみたいな組み合わせなら3台同時充電も可能です。
Anker 335 Power Bank (PowerCore 20000)は「スマホ用の超大容量モバイルバッテリーがほしい人」におすすめです。
CIO SMARTCOBY TRIO 65W
「CIO SMARTCOBY TRIO 65W」は、20,000mAhの超大容量モバイルバッテリーです。
USB-Cの1ポート接続時は各ポート最大65W出力、USB-Aは単ポート最大12Wですが、複数ポート接続時に高出力・低出力側が決まっているので注意ください。
USB-C 1 | USB-C 2 | USB-A | Total |
---|---|---|---|
65W | 65W | ||
65W | 65W | ||
12W | 12W | ||
30W | 65W | 95W | |
65W | 12W | 77W | |
65W | 12W | 77W | |
18W | 65W | 12W | 95W |
表面はしっとりした手触りの良い表面加工が施され、モバイルバッテリーらしからぬ質感をたたえています。
側面の電源ボタンを押すと、前面のドットLEDが点灯し、バッテリー残量をデジタル表示してくれます。
サイズは約149 × 71 × 26 mmで、ちょうど長財布くらいの大きさです。
同クラスのモバイルバッテリー「Anker PowerCore III 19200 60W」と比較すると、少しコンパクトに仕上がっています。
USB-Cはどちらも最大65W出力に対応し、13・14インチMacBook Proであれば急速充電可能です。
パススルー充電にも対応し、USB-C1で本体を充電しながらUSB-C2でデバイス充電といったこともできます。
PPSにも対応しているので、Galaxy S21のようなPPS対応スマホであれば超急速充電に対応しています。
USB-C 2ポート接続時は合計最大95W出力(USB-C1:30W + USB-C2:65W)に対応し、なんとMacBook AirとProの2台同時充電までできちゃいます。 ただし、高出力側と低出力側のポートは決まっているので注意ください。
3ポート接続時も合計95W出力(USB-C1:18W + USB-C2:65W + USB-A:12W)であり、13・14インチMacBook Proを充電しつつ、スマホ・イヤホンを同時充電するといったことが可能です。
CIO SMARTCOBY TRIO 65Wは「ノートPCも複数台充電できる超大容量モバイルバッテリーがほしい人」におすすめです。 CIO SMARTCOBY TRIO 65Wレビューはこちら

Anker 737 Power Bank (PowerCore 24000)
Anker 737 Power Bank (PowerCore 24000)は、MacBook 約1回分・iPhone 約5回分の充電に相当する、24,000mAhの超大容量モバイルバッテリーです。
上部にはスマートディスプレイを搭載し、通常のモバイルバッテリーよりも細かな情報を確認できるようになっています。
充電時はこのように各ポートの入力と出力、それからフル充電までに要する時間が表示されます。
サイズは約156 x 55 x 49 mmとメガネケース・長財布くらいの大きさで、けっこうゴツめ。
重量は約632gとかなりずっしりしています。
USB-C1はなんと最大140W入力に対応し、既存のモバイルバッテリーでも最高入力での本体充電が可能です。
パススルー充電にも対応し、USB-C1で本体を充電しながらUSB-C2でデバイス充電といったこともできます。
USB-C1・C2ともに単ポートなら最大140W出力に対応し、MacBook Pro(16インチ、2021)の急速充電すらカバーできる超高出力です。
2・3ポート接続時も合計140W出力であり、60WクラスのノートPCを2台充電しつつ、スマホ・イヤホンを同時充電するといったことも可能です。
Anker 737 Power Bank (PowerCore 24000)は「ノートPCも複数台充電できる超大容量モバイルバッテリーがほしい人」におすすめです。
おすすめのモバイルバッテリーと選び方まとめ
本記事は「【2023年】モバイルバッテリーのおすすめを徹底比較【PD・大容量・Qi対応・薄型】」について書きました。
ひとえにモバイルバッテリーといっても、バッテリー容量・USB端子・サイズ・重さと、その特徴はさまざまです。
用途とデバイスに合わせて、最適なモバイルバッテリーを見つけてください。
なんなら僕みたいに複数台所有するのもアリですw
どうも、マクリン( @Maku_ring)でした。







